共産党・田村智子政策委員長、新型コロナによる花見自粛に言及 「科学的知見から」
日本共産党の田村智子政策委員長が記者会見。政府の新型コロナウイルス対策についての批判も述べた。
日本共産党の田村智子政策委員長は6日、国会内で会見した。
■唐突な入国制限を批判
安倍政権が打ち出した中韓両国からの入国制限については、「専門家からの意見を受けないまま、いきなりの発表だった」と批判。中韓からの入国規制は、入国者に指定場所で2週間待機し、公共交通機関を利用しないよう要請するとしたものだ。
日本の措置に対して、韓国からは遺憾の声が続出。それについて田村氏は、「水際対策をさらに強化することが、求められている時なのかどうか」と規制に疑問を呈する。
続けて、「私たちは、一つひとつの重要な政策を採るときには、何よりも専門家の意見をきちんと聞いて、科学的根拠に基づいてやるべきだと求め続けている。この指摘を受け止めてもらえないのかと驚いている」と強調。
さらに「水際対策から、新たなフェーズ(局面)に入ったという意見もある。今回の判断がどうだったのか問われる」と述べた。
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■花見規制は科学的見地から
筆者は東京都内におけるお花見の自粛要請について質問した。田村氏は「できるだけ人混みを避けてほしいという流れの中でこの議論が出てきた。しかし、花見といってもいろいろなことがある。専門家の方から『こういう場面が危険ですよ』と、しっかり示すことが必要だ」と回答。
さらに、「花見がダメとかいうのではなく、大勢の人数で接近した状態で飲食をともにすることが危ないというのであれば、そういったことを呼びかけるほうが合理的。何が危険かを科学的・専門的に知見を明らかにして、自らが行動の判断をできるようにしていくことのほうが大切だと思う」と述べた。
都内の都立公園では、職員がブルーシートに座っての花見の中止をよびかける予定だ。花見客とトラブルにならないか、予断を許さない。
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(取材・文/France10・及川健二)