立憲・福山幹事長、「時間が余ればコロナ対策も」発言を弁明 「軽んじたつもり全くない」
4日におこなわれた参院予算委員会。立憲民主党・福山哲郎幹事長の発言に批判が集まっている。
「時間が余ればコロナ対策もやります」
4日の参院予算委員会で、野党議員の発言にネット上で批判の声が高まった。立憲民主党・福山哲郎幹事長が安倍晋三首相へ新型コロナウイルス拡大防止策等をめぐる質疑をしたが、深堀りで質問を重ねることなく『桜を見る会』問題へ質問を変える一幕があったのだ。
■国会でコロナについて質問
国内で徐々に感染が拡大していた4日。福山議員は安倍首相に新型コロナ拡大で景気が冷え込んでいると強調した。
「コロナ影響で飲食店、ホテル、タクシーが冷え込むなど、昨年10月の消費増税に加えてこのコロナはダブルパンチが増幅し厳しい。『安倍コロナ不況』とも呼ばれる日も近々来るだろうと思います。私は危機感を抱いていますが、総理がどういう思いなのかお聞かせください」
安倍首相は「ここ2週間が正念場」など感染拡大防止に努める、と回答。総理の回答を受け、質問はその流れでコロナ対策に飛ぶかに思われた。だがその後の福山議員の発言・質問に対し、ネット上では「信じられない」と批判の声があがった。
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■『桜を見る会』の質問へ
「総理、嫌でしょうが、『桜を見る会』について質問します。時間が余ればコロナ対策もやります。前夜祭についてうかがいます。安倍事務所がホテル側とサービスの詳細、契約内容などの詳細を事前にホテルと詰めたということ。それでよろしいですね?」
上記質問の直後も、『桜を見る会』関連を追求し続けていた。
ネット上では「新型コロナウイルス問題を軽視している」といった批判・指摘が本人のツイッターアカウントにまで殺到。では、この発言の意図はどういうものだったのか。
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■発言の意図は…
10日の定例会見で、この発言意図を直球質問。「軽んじたわけではない」とネット上での指摘を否定した。
「もともと、最初の予算委員会で、与えられた質疑時間は30分。私は9時からの質疑で、11時半までの2時間半、マスクの備蓄や検査の問題など、全てをコロナの質問に充てた。当該発言は、2回目の質疑のとき。最初にコロナのことをやったあと、残りの時間を『桜』に充てた。
『時間が余れば』というのは、『その日に限られた時間の中で』という意味。前の質問で全てをコロナに充てたものだから、『時間があれば』というのは『もっと時間があればコロナも桜もやりたい』ということ。コロナウイルスを軽んじたつもりはまったくなかった」
ネットに上がっていたものは、当該発言が切り取られた、と言ったところだろうか。
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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)