平安時代から続く”生きた荘園遺跡”での「領主募集」が話題に その特典の中身とは
大分県豊後高田市の千年以上歴史がある荘園風景が話題に。「荘園領主募集」の中身とは…
国の重要文化的景観にも選定された美しい中世の荘園景観を、後世へ伝えるために「荘園領主募集」を実施している街が、SNS上で話題を呼んでいる。しらべぇ取材班は、市の担当者から詳しく話を聞いた。
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■全国トップレベルの子育ての街
大分県豊後高田市は、人口約2万2千人の街で、子育て支援の充実を目指している。
2018年4月からは、子育てにかかる経済的な負担を軽減するために「高校生までの医療費」と「幼稚園・小学校・中学校の給食費」を同時に無料化。2019年4月には、市内保育園の保育料・市内幼稚園の授業料の完全無料化を実現した。
2020年4月1日からは、新たに、妊産婦医療費の「保険適用自己負担額」を助成し、安心して子供を産み育てられる環境の更なる充実を図っている。
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■千年以上の歴史がある荘園風景
その豊後高田市の田染小崎(たしぶおさき)地区は、国の重要文化的景観に選定され、中世の荘園景観を残す田染荘(たしぶのしょう)がある。日本の原風景ともいわれる田染荘には、今もなお中世の風が吹いている。
火山活動でできた円錐形の国東(くにさき)半島。その南部に広がる田染盆地では、千年以上も昔の古代の頃から開発がなされ、平安時代には宇佐神宮の荘園「田染荘」が誕生した。