野菜高騰で「カレーライス」が高級料理に? その原因を農水省に直撃した
人参やじゃがいもが1袋298円、なす3本で298円…野菜が今年最悪レベルに高騰している。
人参やじゃがいもが1袋298円、なす3本で298円…野菜が今年最悪レベルに高騰している。
「今年は特にひどい」と青果店員が嘆くほどの状況で、“庶民の味方”カレーライスが高級料理になりかねない現状を探った。
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■平常時の2倍、3倍
長い梅雨が明け、猛暑の夏が到来。新型コロナウイルスの影響で「巣ごもり自炊派」も増えているが、各地を襲った長雨による「野菜高騰」が庶民の財布に大打撃を及ぼしている。
都内スーパーでは、前出の人参やじゃがいもなどの根菜類に加え、1/4サイズの白菜が238円、レタスが1個198円と、葉物野菜も平常時の2倍、3倍の値つけになっており、売れ行きがあまり良くない。
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■値段だけではなく小ぶりに
気になるのは、野菜がだいぶ小ぶりになっていること。
「日照不足の影響で、入ってくる野菜は小さいものばかりで、品が良くないね。仕入れ値が高いから、値段も安くはできない。サラダなんかも気軽に作れないと言われるお客さんもいましたよ」と、都内で青果店を営む男性店主は内情を明かす。
鮮度がウリの葉物野菜にダメージがあることはわかったが、根菜類はどうか。「こっちもだめだね。雨の影響で野菜が痛みやすく、今朝も店頭に並べる前にすべてチェックし、痛んだものはすべて廃棄しました。例年この時期はカレーの具として人参、じゃがいもなどがセットで売れるけど、今年はからっきしですね。これだけ高いとね…」と嘆き節だ。