野菜高騰で「カレーライス」が高級料理に? その原因を農水省に直撃した

人参やじゃがいもが1袋298円、なす3本で298円…野菜が今年最悪レベルに高騰している。

2020/08/03 15:40


野菜

人参やじゃがいもが1袋298円、なす3本で298円…野菜が今年最悪レベルに高騰している。

「今年は特にひどい」と青果店員が嘆くほどの状況で、“庶民の味方”カレーライスが高級料理になりかねない現状を探った。


画像をもっと見る

■平常時の2倍、3倍

野菜

長い梅雨が明け、猛暑の夏が到来。新型コロナウイルスの影響で「巣ごもり自炊派」も増えているが、各地を襲った長雨による「野菜高騰」が庶民の財布に大打撃を及ぼしている。

都内スーパーでは、前出の人参やじゃがいもなどの根菜類に加え、1/4サイズの白菜が238円、レタスが1個198円と、葉物野菜も平常時の2倍、3倍の値つけになっており、売れ行きがあまり良くない。


関連記事:梅雨明けは10日後? 長引くジメジメ空模様について気象庁が新たな予報発表

■値段だけではなく小ぶりに

野菜

気になるのは、野菜がだいぶ小ぶりになっていること。

「日照不足の影響で、入ってくる野菜は小さいものばかりで、品が良くないね。仕入れ値が高いから、値段も安くはできない。サラダなんかも気軽に作れないと言われるお客さんもいましたよ」と、都内で青果店を営む男性店主は内情を明かす。

鮮度がウリの葉物野菜にダメージがあることはわかったが、根菜類はどうか。「こっちもだめだね。雨の影響で野菜が痛みやすく、今朝も店頭に並べる前にすべてチェックし、痛んだものはすべて廃棄しました。例年この時期はカレーの具として人参、じゃがいもなどがセットで売れるけど、今年はからっきしですね。これだけ高いとね…」と嘆き節だ。

次ページ
■農水省は「4月の雨不足」も問題視
梅雨野菜スーパー農林水産省
シェア ツイート 送る アプリで読む

編集部おすすめ


人気記事ランキング