寒い時に身体が震えるメカニズムをチコちゃんが解説 たんぱく質の働きが低下して…
『チコちゃんに叱られる』で寒い時に身体が震える理由を解説したことが話題となっている。
25日に放送された『チコちゃんに叱られる!!』(NHK)で扱われたテーマのひとつ、「なんで寒いと体が震えるの」が注目を集めている。
国内の寒さも本格化してきた年末。外にでると身体がブルブル震えてしまうという人も多いのではないだろうか。チコちゃんがそのメカニズムについて解説してくれた。
■「体を震わせて熱を作っているから」
チコちゃんの回答は、「体を震わせて熱を作っているから」という。確かに運動をすれば身体が温まるが、身体が震えて体温が上がった感覚を持つ人は少数だろう。
身体が震えてしまう原因にはたんぱく質が関わっているという。身体のおよそ15%~20%を占めているたんぱく質は、身体中に栄養や酸素を運んだり、骨や筋肉・皮膚を作ったり、人間の生命活動には欠かせない栄養素となっている。
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■たんぱく質の機能が低下
たんぱく質が効率よく働く温度が約37℃で、人間の体温に近い温度だ。しかし、体温が低下すると、身体で動くたんぱく質の機能が低下してしまう。
例えば、「お腹を冷やして下してしまう」というのも、お腹が冷えることで、消化器官のたんぱく質の働きが弱まっていることが関係しているのだという。
人間の身体は、体温が大きく下がるとあらゆるたんぱく質の働きが低下し、その結果身体中に巡らなければならない酸素や栄養が行き渡りづらくなる。それが原因で生命の危機に陥ってしまう。
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■身体を守るために…
生命の危機に瀕しないように人間にはいくつかの機能が備わっており、その1つが筋肉を震わせて熱を作り出す行為である。筋肉を動かすために必要な「アデノシン三リン酸」という物質が、働く。この働きをする時に同時に熱を作り出すのだという。
寒い時につい足を動かしてしまう行為を「シバリング」と呼ぶようだ。全身の筋肉を1分間で最大500回近く震えさせることで、効率よく熱を作り出す特殊な運動で、身体中のたんぱく質の働きを回復させている。
実際に体感することはないが、身体を震えさせることで本当に1℃体温が上昇するという結果も出た。身体が勝手に動いてしまうということはなんらかの意味があることがよく分かる解説だった。
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(文/しらべぇ編集部・Aomi)