「必ずひと言添えて」 “津波の映像や写真”への配慮求める声相次ぐ
東日本大震災から10年。「風化させない」という動きもある中で、震災の記録を見ることができない方々への配慮を改めて求める声も。
2011年3月11日に東日本大震災が発生してから、10年となる11日。多くのメディアで震災についての特集が組まれている中、インターネット上では「津波の映像や写真」について、改めて配慮を求める声が多く上がっている。
■SNSにも出回る「震災の記録」
10年という歳月が経過したことを受けて、東日本大震災のことを知らない世代も誕生していることから、「震災を風化させない」という動きも広まり、被害の悲惨さを物語る映像や写真が、様々なメディアから改めて報道されている。
11日朝には「東日本大震災から10年」「3.11」「計画停電」といった関連キーワードがトレンドに上がり、多くのユーザーが“あの日”について振り返る中で、SNS上にも、一般ユーザーが投稿した当時の津波の様子を捉えた映像なども見受けられた。
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■「ひと言添えて」配慮求める声
こうした状況を受けて、「震災のRTマジで見たくない。津波とか見るだけでパニックになりそう…本当に怖かったから」「津波の映像も、まだ苦しくて見られない。『これから流れますよ』って配慮はすごくありがたい」といった切実な声が多数。
「津波の映像はテレビでもテロップが出るようにネットでもひと言添えないと。心にでかい傷負った人にとっては心停止させるほどの衝撃。あの時で時間が止まってしまった人もいる。気をつけて」「津波映像も動画や画像でツイートされているけれど…一言『津波の画像や映像が流れます』と添えてください」と、改めて配慮を求める声が目立っている。
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■「風化させない」ことも大切
しかしその一方で、震災当時の様々な記録は、後世に残していくべき貴重な資料であり、津波や地震の恐ろしさを震災を知らない子供たちへしっかりと伝えていくことも大切だ。
そのため「津波の映像は、十分に配慮した上で、未体験の子供には見せたほうがいいと思う」「子供・孫に津波に関して伝えるって大事です」という声もあがっている。
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(文/しらべぇ編集部・衣笠 あい)