造幣局名物「桜の通り抜け」が2年連続中止に 動画公開した観光局の想いを聞いた

造幣局の桜が一番の見頃に。最大約115万人来場の「桜の通り抜け」とは…

2021/04/08 16:00


国立造幣局
(画像提供:大阪観光局)

「桜の通り抜け」とは、毎年4月中旬頃の桜の開花時に、造幣局構内・旧淀川沿いの全長約560mの通路を一般花見客のために1週間開放すること。今年は8日から14日までの予定だったが、大阪の新型コロナウイルス感染拡大の影響から2日に急遽中止となった。



■約115万人が来場の時期も

1883年に始まった桜の通り抜けは、今では浪速の春を飾る風物詩として人々に愛されている。2005年には期間中に約115万人が来場するなど、毎年楽しみにしているファンも多い。

今年はコロナ禍でハガキによる事前申し込み制としたが、4万人の応募があったという。締め切り後も問い合わせが相次ぐ人気ぶりだった。造幣局内の今年の桜は137種336本。一般的にソメイヨシノが有名だが、桜には500種類以上あるそうだ。


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■今年の花は楊貴妃

造幣局では通り抜けの桜に親しみを持ってもらえるように、数多くの桜の品種のうちから一種を「今年の花」として選んでいる。今年の花は「楊貴妃(ようきひ)」。

昔、奈良地方にあった桜で、つぼみは紅色だが、開花時には薄紅色となり、花色も優れ豊満。当時の人達が中国の楊貴妃を連想し、そのように名付けられた。今年は「松前花都(まつまえはなみやこ)」という北海道松前町の桜研究家が交配育成した桜も登場。


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■大阪観光局が特別に撮影

局内の桜は8日に一番の見頃を迎え、花びらが緑色や黄色の珍しい桜も咲き誇っている。大阪観光局は特別に許可を取って、園内の撮影を実施。

担当者は、しらべぇ編集部の取材に対して「コロナ禍で残念ながら見に行けない皆さんに、楽しんでいただきたいとの想いで撮影した」と述べた。

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(取材・文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部

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