日本医師会・中川会長が会見 まん防ではなく「早期の緊急事態宣言発令」
日本医師会の中川俊男会長が記者会見を行い、「全国的に危機感と緊張感を醸成しなければならない」と訴えた。
14日、日本医師会の中川俊男会長は定例会見で、「早め早めの手を打つという意味では、まん延防止等重点措置ではなく、早期の緊急事態宣言発令も必要だと考える」と述べた。
■首都圏でも発生する恐れがある
会見の冒頭、中川会長は「緊急事態宣言が先行解除された近畿2府1県において、現在感染が急拡大している」「とくに大阪では感染が拡大しており、医療現場の崩壊が始まっていると思われる」と指摘。
さらに「このような状況は3週間遅れで緊急事態宣言を解除した、首都圏1都3県でも発生する恐れがあると考えなければならない」と危機感を示した。
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■早期の緊急事態宣言発令も必要
今月末から始まる大型連休についても「人の動きのさらなる増加が大型連休中に予想され、首都圏の感染者数増加が全国に波及する恐れがある」とし、感染者数を抑え込むためにも「早め早めの手を打つという意味では、まん延防止等重点措置ではなく、早期の緊急事態宣言発令も必要だと考える」と中川会長。
続けて「結局(緊急事態宣言を)発令することになるのであれば、できるだけ早く発令するほうが効力を発揮すると思う」とも指摘した。