宮根誠司、池袋暴走事故の被告の主張に疑問 「僕らでも難しい」
2019年4月に起きた池袋暴走事故の裁判で、検察側は被告に禁錮7年を求刑。弁護側は無罪を主張している。
2019年4月に、東京・池袋にて当時31歳の主婦の女性と同3歳の長女が、暴走した乗用車にはねられて死亡した事故で、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)に問われた、旧通産省工業技術院の元院長(90)の公判が、15日に東京地裁で行われた。
同日放送の『情報ライブミヤネ屋』(日本テレビ系)では、番組司会の宮根誠司が被告の主張に疑問を呈した一幕が。
■被告は「目視した上でブレーキ踏んだ」
弁護側は、「車は購入後約10年、経年劣化による電子部品のトラブルの可能性がある」と説明し、被告も「足を上げて目視した上でブレーキを踏んだ」と話し、「ブレーキと間違えてアクセルを踏んだ過失は認められない」として無罪を主張。
対する検察側は「事故のおよそ1ヶ月前に被告の息子が車を運転した際は異常なし。車の診断装置にも故障の記録はなかった」とし、「アクセルが踏まれ、ブレーキを踏んでいないというデータが記録されている」ことから、「被告がアクセルとブレーキを踏み間違えた」として、過失があると主張していた。
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■目視は「難しいんじゃ…」
宮根は、改めて事故当時の状況を振り返る中で、被告が主張している「目視した上でブレーキを踏んだ」という部分を疑問視。
「このときに何キロ出てたかわかりませんけども…」と切り出し、「70キロとか80キロ出てる車に対して、ブレーキとアクセルを目視する、目視をしてアクセルが跳ね返って来なかったとかなんとかって仰ってますけど、これ目視…僕らでも難しいんじゃないかって思ってしまうんですが…」と強く指摘した。
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■検察側は禁錮7年を求刑
宮根が指摘した部分には、インターネット上でも「足を上げて目視でブレーキって時点で前方不注意だし、普段から足見ながら運転してる人おるん?」「運転しながら目視してブレーキかけるドライバーなんて怖すぎる…」と、疑問や怒りの声が噴出している。
同日の公判で検察側は、被告に禁錮7年を求刑。弁護側は無罪を主張し、被告は「アクセルとブレーキを踏み間違えた記憶は全くない」と改めて主張したうえ、「もう少し早く運転をやめておけばよかったと反省していて、お2人が亡くなられたことは本当に申し訳なく思っている」などと述べたことが報じられている。
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(文/しらべぇ編集部・衣笠 あい)