“ほぼ皆既月食”のビーバームーン 来週は北日本で吹雪・大雪の恐れも…
今回の月食は、“部分”というより“ほぼ皆既”と話題に。夕方以降、東の空を眺めてみてください。
あす19日は満月です。ネイティブアメリカンの呼び名で11月の満月は「ビーバームーン」と呼ばれますが、あすの満月は“ほぼ皆既月食”だと話題です。
気象予報士の千種ゆり子が解説します。
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■あす全国各地で「月食」が起こる
あすは部分月食です。月食とは、月が地球の影に入って月が赤黒く見える現象ですが、今回の月食は、“部分”というより“ほぼ皆既”と話題になっています。
月の100%すべてが地球の影に入り赤黒くなるのが“皆既”月食で、今回赤黒くなるのは月の“98%”ということで“ほぼ皆既”と呼ばれています。
月は東の空から昇ってきますので、夕方以降、東の空を眺めてみてください。食の最大は全国各地18:03頃で、19:47頃にはいつもの満月に戻ります。
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■月食の夜のお天気は
今年5月26日には、100%の「皆既月食」がありましたが、雲が広がり見えなかった地域もありました。今回は穏やかな天気に恵まれ、見られる地域が多くなりそうです。
ちなみにここで1つ、月に関するトリビアを。月には地球のような大気がほとんどありません。
地球の大気は、太陽からの熱を和らげつつ、暖まった地表の熱を逃げないようにする役割を果たしています。しかしながら、月には地球のような大気がほとんどないため、昼間は太陽の熱がダイレクトに届いて赤道付近では、110℃、夜は―170℃と非常に気温差が大きくなります。