ヨドバシカメラ、店頭の光景がピーキーすぎる… あふれる「作品愛」が今年も話題に
その遊び心とセンス、そしてほとばしる作品愛でしばしば話題となっているヨドバシカメラの店頭POP。今年も印象に残る数々のメッセージが…。
豊富な品揃えは勿論、各スタッフたちの商品知識やほとばしる「カルチャー愛」でユーザーから大きな人気を博しているのがヨドバシカメラ。
ときにはこれらの「作品愛」が商品POPにて暴走してしまうケースも見られるが、それもまたヨドバシの魅力の一つとして、毎回好評を呼んでいるのだ。
■「ピーキーすぎる」表記に大爆笑
例えば今年7月には、神奈川県「マルチメディア横浜」店にて目撃されたフィギュア「金田のバイク<リバイバル版>」のPOP表記が大きな話題に。前述の通り商品名は「金田のバイク」なのだが…ヨドバシ店頭のPOPには「金田『さん』のバイク」と、意味深すぎる敬称が追記されていたのだ。
「金田のバイク」といえば、日本が世界に誇るSF作品『AKIRA』に登場する作品を代表するといっても過言ではないマシンであり、同バイクが横滑りしながら停車(スライドブレーキ)するシーンは数多くの作品にてオマージュがなされている。
同作映画では、バイクの持ち主・金田正太郎に劣等感を抱く少年・島鉄雄が金田に向かって「金田ァァァ!」と激昂し、金田が「さんをつけろよ、デコ助野郎!」と煽り返す、原作漫画には登場しないオリジナルシーンがあまりに有名であり、ヨドバシの店頭POPはこちらに対するオマージュなのだ。
作品愛を感じさせるPOPは世の『AKIRA』ファンたちの間で大きな話題となったが、厳密にいうと金田のバイクは盗品なので「金田『さんが盗んだ』バイク」と表記するべきだろうか。
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■ヨドバシ、汚染されてしまったのか…?
続いて注目したいのは、今年9月に東京「マルチメディアAkiba」店にて目撃された説明文が「BABEL」の5文字一色となったPOP。
こちらは人気SF作品『機動警察パトレイバー』シリーズに登場する「AV-X0零式」のプラモデルに添えられたPOPなのだが、同作品内では件の「BABEL」というワードが、ある一定条件下で羅列されるシーンが登場し、多くの視聴者にトラウマにも似た衝撃を与えていた。
そのため商品名を含むあらゆる説明が「BABEL」に侵食されてしまったPOPを受け、ユーザーからは「ヨドバシ、汚染されてるじゃないか…!」など驚きの声が多数上がっていたのだ。