「女性を助けたかっただけなのに…」 事件目撃した運転手がとんだミスで逮捕者に
血まみれで逃げる女性を、車を使って助けるはずだったが…。その正義感が、悲しい結末を招いた。
悲鳴を上げる女性に、容赦なく刃物を振り下ろす男。その現場を目撃した男性は車に乗り、迷うことなく女性を助けに行ったが…。複数の目撃者が存在する悲惨な事件を、イギリスのメディア『The Sun』が報じている。
■路上で襲われた女性
イギリス・ロンドンで先日、子供を学校に送り届け帰宅しようとした女性(43)が、人通りの多い住宅街であるメーダベールで、突然襲ってきた男(41)に刃物で刺されるという事件が発生した。
目撃した近隣の住人は、「血まみれの女性が叫びながら走っており、後ろから大きな刃物を持った男が怒鳴りながら追いかけていた」「まるで映画のワンシーンの様な光景だった」と話している。
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■被害者と加害者に突っ込んだ車
さらに、事件を目撃したラード・ジヤドさん(52)が家から飛び出し女性を助けに向かったところ、青い車が女性と男に接近し、そのまま2人に激突した。
すでに複数ヶ所を刺されていた女性は、これにより即死。男は車体の下敷きになっており、運転手(26)やラードさんを含む数人で引っ張り出されるも、間もなく死亡したという。
その後の警察の調べによると、運転手はラードさんと同様に現場付近を通った目撃者の1人だと判明。呆然と立ち尽くしたまま、その場で逮捕された。経緯については、「女性の逃げる時間をかせぐため、車で2人の間に割り込もうと思った。殺すつもりはなかった」と話しているそうだ。
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■難航する捜査
さらなる警察の調査や目撃者の話によると、亡くなった女性と男は知り合いだった可能性が高く、警察は2人の間で何らかのトラブルが起きていたと推測している。
2人の身辺調査が続いているが、動機など事件の真相は解明されていない。
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(文/Sirabee 編集部・多田一喜)