友人からのLINE、謎のポーズ写真に目を疑う… 「16年越しのシンクロ」に共感の嵐
旅行でタイを訪れた友人のとった謎のポーズ。その内容を受けて「絶対やっちゃう」と、共感の声が寄せられており…。
「パブロフの犬」の実験に代表されるような「条件反射」と呼ばれる反射行動は、訓練や経験によって獲得されるもの。
現在ツイッター上では、海外旅行中の友人から送られてきた「条件反射の塊」とでも呼ぶべき1枚の写真が話題となっているのをご存知だろうか。
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■知人から送られた写真に驚き
今回注目したいのは、シンガポール在住の日本人ツイッターユーザーであるマグベスさんの投稿した1件のツイート。
「皆んなやること同じwww」と綴られた投稿にはLINEのスクショ画面が添えられており、知人から「アユタヤに来ました」というメッセージとともに、かがんだ状態で両手を前に突き出した謎のポーズの写真が送られてきた様子が確認できる。
これに対し、マグベスさんは「自分も似たようなことしました(笑) 16年前ですが…」と綴り、右腕を大きく上げて跳躍した姿の写真を送り返していたのだ。なお、どちらの写真も背景に「涅槃仏」が写っているのが共通点である。
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■なぜタイでこのポーズをとってしまう?
一体どういうことなのか…? と首を傾げてしまった人もいるかと思うが、件のツイートは投稿からわずか数日で900件以上ものRTを記録するほど、大きな話題に。
他のツイッターユーザーからは「脳内再生余裕でした」「自分も全く同じポーズとったことある」「ここに来たら、絶対やっちゃうんだよなぁ…」「アイガー」といった共感の声が多数寄せられていた。
今回注目を集めた一連のポーズは、大人気格闘ゲーム『ストリートファイター』シリーズに登場するサガットというキャラクターの代名詞ともいえる必殺技「グランドタイガーショット」と「タイガーアッパーカット」を再現したもの。
1991年にリリースされ格ゲーの礎を築き上げた『ストリートファイターⅡ』(以下、スト2)では、個性豊かなキャラクター、キャラごとの特徴を見事に捉えた神BGM、そして世界一周を体験しているかのようなステージの数々が登場し、その魅力は令和の現代でもなお色褪せていない。
『スト2』にてサガットは「四天王」の一角にして、「タイ代表」のファイターとして登場。隙の少ない弾技「タイガーショット」「グランドタイガーショット」を連射し、弾を回避しようとジャンプした相手を無敵対空技「タイガーアッパーカット」で撃墜するのが基本戦術で、その徹底した戦闘スタイルに当時、多くのプレイヤーが辛酸を嘗めたものである。
そんなサガットの固有ステージは涅槃仏を背景にした「タイステージ」で、壮大なBGMや、前出のインパクトの濃さと併せて『スト2』をプレイした経験のある人物にとって「涅槃像=サガットのステージ」という図式が成立してしまったのだ。
初代『スト2』ではキャラのボイス音が妙に篭っており、必殺技発生時の「タイガー!」という掛け声が「アイガー!」としか聞こえないことも、しばしばネタにされている。
なお、マグベスさんの知人の再現した「グランドタイガーショット」を、格ゲーに造詣の深い埼玉県さいたま市のゲームセンター「プレイスポット ビッグワンセカンド」の店長・デシカワ氏に確認してもらったところ、「このモーションは『ストリートファイターZERO2』のものに近いですね」とのこと。どうやら「膝を地面についているか否か」が判断の基準らしい。ガチ勢すぎるだろ…。
このように日本人がタイを訪れた際、うっかりサガットになってしまう現象は格ゲー勢の間では「あるあるネタ」として認知されていたのだが、このネタは市民権を獲得しているのだろうか。
そこで今回は、日本を代表する旅行会社「JTB」に詳しい話を聞いてみることに。すると我々が見落としていた「重要なポイント」が、改めて実感できたのだ…。