財産問題にケリつけるため罪をでっち上げ 暴行被害を主張する女たちを逮捕
捜査の結果、被害者たちによる捏造事件と発覚した。
インドのデリー近郊都市で誘拐・集団強姦事件が起こった。しかし、「全くのでっち上げ、捏造事件」であるとし、被害を主張した女と、陰謀に加担した友人の男3人が逮捕された。現地メディアの『Hindusthan Times』が報道している。
■一晩で事件が一変
捏造事件が発覚したのは、首都デリーの近郊都市ガジアバード。前日にデリー在住の女(38)が5人の男に誘拐され、2日間にわたり集団で強姦をされたと主張してニュースになった。
しかし、ガジアバード警察の捜査の結果、事件は「全くのでっち上げ、捏造事件」であると発覚し、容疑で名前の挙がった5人を摘発する「陰謀」だったと会見した。
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■捏造は3度目
警察は会見で、容疑者とされた5人は女と土地の財産問題を抱えており、女が5人を追い詰めるために捏造を計画したと述べた。
プラベーン・クマール警視総監は「女性の自白調書に基づいて、女性と友人3人を逮捕した」「友人の携帯電話から、この事件をセンセーショナルに伝えるように、支払いが行われたことを示唆する証拠も見つかった」と話している。
また5人を嵌める計画は、過去に2度行われており、今回が3度目の試みだったことも明かされた。
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■供述に矛盾だらけ
捏造だと分かったのは、病院で女の診察をした際、供述のような性的暴行を受けた形跡はなかったことと、女とその家族の供述が矛盾していたためだった。
また、警察が分析したSNSのチャットで、個人に金銭が支払われたことやメッセージの内容も大きな証拠となった。
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■女性問題と女性保護
インドでは、特に田舎は女性の地位が低く、夫や親族、知人などから暴力や暴行を受けて、何もできず苦しむ事件が起こっている。そのため、女性保護の法律、政府やNGOによる保護団体も多く存在しており、女性の人権を守っている。
その甲斐もあり、都市部の企業では女性が幹部職に就くなど、女性のための勤務ルールも豊富になり、女性が活動しやすい社会になってきている。女性1人の外出も、だんだんと安心になってきているのだ。
インドの場合、女性から男性への被害届が出されると、男性はまず逮捕され、その後に事実関係を捜査する。無実となっても、「警察に疑われ取り調べを受けた」という事実は隠せない。また、すぐに実名で報道されるため、汚名は簡単には消せないのが現状だ。
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(取材・文/Sirabee 編集部・NaganoYae)