理解されていると感じているのは約半数 自己肯定感の低さは親との関係性が原因?
親子のあり方もそれぞれ。親に理解されていると思っている人は約半数という結果に。
親だから、子供だから、理解できているとは限らない。はたして自分はどうだろうか…。
■親に理解されていると思う
Sirabee編集部が全国の10代〜60代の男女1,686名を対象に実施した調査では、全体で53.9%の人が「親は自分のことを理解してくれていると思う」と回答した。
なお男女別に見ると、男性は54.9%、女性は52.9%で、どちらも半数程度という結果になっている。
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■自主性を大切にしてくれている
編集部が話を聞いた30代の男性は、「今になって振り返ると、うちは自主性を大切にしてくれたなと思います」と述べた。
「進学や就職という大きな節目もそうでしたが、なんでも、まずは僕自身がどうしたいのかということを考えてくれているのを感じていました」と振り返り、今でも連絡を取り合い、互いに相談することが多いと語った。
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■親の理想の子供を演じる寂しさ
一方、親に理解されていると思えないと答えた40代の女性は、「子供の頃、親の気に入るように動けば褒めてもらえるとばかり考えて過ごしていました」と語った。
「ありのままの自分を見せても喜んでもらえた記憶がないので…」と、親にとっての理想の子供を一生懸命演じていた寂しさを明かしてくれた。
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■自己肯定感が低い大人の背景とは
産業医も務めているというある精神科医は、自己肯定感の低い大人の背景には、幼少期の親子関係で負った傷の影響が根強く残っていることがあるという。
子供を自分が望むようにコントロールしようとする親のもとで育つと、自分に自信が持てずちょっとの失敗で自分が価値のない人間だと思ってしまうこともあるそうで、同精神科医は、子育てでいちばん大切なことは、子どもが周りの判断にふりまわされず、自分のものさしで自分の幸せをはかれるようになることだと述べている。
親は理解してくれているのか、親として子供を理解できているのか、時には自分自身を見つめ直す時間を持つことも大切なことなのかもしれない。
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(取材・文/Sirabee 編集部・蒼羽 結)
対象:全国10代~60代男女1,686名 (有効回答数)