「中田宏和」なる偽記者が記者会見に侵入 sirabee編集部員が通報し逮捕
sirabee記者を名乗る偽記者が今秋行われたイベントに侵入。その男はその後逮捕された。その一部始終。
sirabee記者と装った弊社とは無関係である59歳の男が、取材と称して俳優や女優、モデル出演の記者発表イベントに複数回侵入。偶然現場に居合わせたsirabee編集部員が男を発見し確保。千葉県警に通報した後、男は逮捕された。
■「中田宏和」という偽名
11月末、筆者が現地入りしていたイベントに「sirabee記者」と名乗る怪しいメガネ着用の中年男性がいた。
記者とは思えない初心者向けのニコン製旧型デジタル一眼カメラに、最新の望遠レンズという機材を手に持ち、禿げ上がった頭頂部には違和感のある茶髪のかつら、さらには挙動不審という状態。
現地で声を掛けると「中田宏和」という偽名の書かれた名刺を出し、sirabee運営会社である株式会社NEWSYの社員だと名乗った。
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■写真、記事転売で報酬か
筆者は同社社員にして取材記者を取りまとめる立場だったため、本人に状況を確認。するとあっさり名刺は偽造したものだと認め、「警察だけは呼ばないで欲しい」と懇願。それを完全無視した上で通報し、イベント運営責任者立ち会いのもと、現場に到着した警察官らによる取り調べとなった。
本人いわく、男は元メディア関係者で現在は無職。どこからかメディア各社にだけ配布される取材申請の書類を入手し、複数のイベントに侵入しては芸能人の写真を撮影し、写真を転売していたようだった。
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■怪しい記者出入りの場合は連絡を
その後、バッグに潜ませていた「取材対象リスト」を発見。11月から12月にかけて行われた10本ほどの会見に侵入を試みようとしていたようで、後日各社に連絡したところすでに開催されていたイベントにも偽名で侵入していたことがわかった。
一部イベント運営会社によると、取材受付窓口での挙動がおかしいことから「要注意」とスタッフ内で警戒されていたケースもあった。
偽造した名刺は複数枚所持。HPアドレスや電話番号は適当なものを記載しており、「sirabee」のスペルが「sirbaee」と誤記されるなどずさんなものだ。sirabee編集部では当面、編集部社員である佐藤、田附以外の記者会見系取材申請は行わない方針。
取材申請書類に記載していない人物からの申請、または会場入りしていた場合は、すぐ弊社までお問い合わせいただきたい。
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(取材・文/Sirabee 編集部・キモカメコ 佐藤)