野良猫に餌を与え続けた女性らに有罪判決 市の対応に批判が殺到
野良猫の保護に取り組む二人の「猫おばさん」が逮捕。市民からは市の無策を批判する声も…。
野良猫に餌を与えて捕獲し、自腹を切って去勢や不妊手術を行っていた女性たち。裁判で不法侵入と無秩序な行為による罪に問われたことで、当局の対応に批判が殺到している。『The Guardian』『Indian Express』などの海外メディアが報じた。
■ボディカム映像を公開
アメリカ・アラバマ州のビバリー・ロバーツ(85)と友人のメアリー・アルストン(61)は、ウェタンプカ市で行われた裁判で、裁判費用に加えて2年間の保護観察と100ドル(約1万3,000円)の罰金刑を言い渡された。
この裁判は、アラバマ州の地元ニュースチャンネルが警察職員のボディカム映像をYouTubeで公開したところ、たちどころに大きなニュースとなった。
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■野良猫の捕獲中に…
公開された映像のなかで、アルストンは警察官に「市の所有地」への侵入を咎められている。彼女は警官に「近くに住宅や商業施設はなく、ここは森林地帯のような公有地だ」と反論している。
また同行していたロバーツは、増え続けている市の野良猫の増加に対処するため、「野良猫を捕獲して去勢などを行っている」と、目的について説明していた。
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■警察の対応に批判殺到
映像ではその後、アルストンたちがその場を離れることを拒否していると、警察官に手錠をかけられてパトカーに乗せられている。
動画がネット上で広まると、警察と市に対する激しい批判が起こり、ウェタンプカ市のFacebookには多くの批判的なコメントが殺到。「猫おばさん」たちの裁判のやり直しと、市に対して野良猫問題に取り組むための具体的な政策を打ち出すよう要求する声が、相次いでいる。
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■二人は煙たがられていた?
地元メディアの報道によると、二人は野良動物の問題を繰り返し提起していため、当局によって意図的に処罰されたとも報じられている。
ロバーツはメディアの取材に対して「これまでに少なくとも23匹の猫を捕まえ、自分のお金で不妊手術を行ってきました」「そして野生に戻っていった2匹を除く、すべての猫を里親の元に送っています」と述べている。
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(文/Sirabee 編集部・びやじま)