『どうする家康』放送中なのに… 東京・両国の徳川家康像が残念すぎる
東京にも1体だけある徳川家康の銅像。現在見に行ってみると驚愕の事実が…。
マツジュンこと松本潤が主演、『コンフィデンスマンJP』の古沢良太が脚本を務めて8日から放送スタートした、今年のNHK大河ドラマ『どうする家康』。
日本人なら誰もが知る江戸幕府の初代将軍・徳川家康を主人公とした大河ドラマは、1983年の『徳川家康』、2000年の『葵 徳川三代』に続いて3回目。知られすぎているため、逆にドラマとして描きにくいのでは…とも勘ぐってしまう。
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■女性は5割が期待
嵐のマツジュンが主演とあってか、初回放送後の調査では、女性のほうが期待度が高かった今年の大河。歴史上に実在した人物を描く大河ドラマだけに、番組を見た後は、いわゆる聖地巡礼よろしく、縁ある場所を訪ねたくなる人もいるのではないだろうか。
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■各地にある家康像
たとえば、家康の銅像は、全国各地に建てられている。こちらは駿府城公園(本丸跡)にあるもの。近くの静岡駅前には、幼年期(竹千代の時代)と手に采配を持った姿の銅像も。
また、岡崎城(岡崎公園)にも立像が、東岡崎駅前には騎馬武者姿の銅像が。浜松城にも「若き日の徳川家康像」という像が建てられている。
家康ゆかりの場所というと、誕生した岡崎、その後に本拠地とした浜松、幕府を開いた江戸、大御所として過ごした駿府などが挙げられるが、じつは東京にも1体だけ銅像がある。自身が整備した江戸城ではなく、両国の江戸東京博物館の敷地内にあるのだ。
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■東京では両国にあるが…
両国にある家康像は、一般社団法人江戸消防記念会が1994年に建立したもの。東京にある貴重な銅像としてドラマの盛り上がりにもひと役買ったところかもしれないが、じつは江戸東京博物館は施設老朽化にともない、昨年から大規模改修中。2025年度までは休館の予定なのだ。
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■現在は後ろ姿だけ
構内は立入禁止のため、外から眺めることはできるが、ご覧の通りの後ろ姿。なお、こちらも駿府城のものと同じく、鷹狩姿を描いたものだ。
また、像の土台になっている巨大な亀のような生き物は、中国の神獣で「贔屓(ヒキ/ビシ)」というもの。依怙贔屓(えこひいき)という言葉の語源でもある。
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■聖地巡礼はできず
陣羽織に描かれた三つ葉葵の紋はハッキリと見える家康像。しかし、フェンス越しの後ろ姿では、目を向ける人も足を止める人も皆無。工事の都合もあるのだろうが、せめてドラマの放送中くらいは、銅像だけでも正面から見られるようにできないものなのだろうか。
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(取材・文/Sirabee 編集部・タカハシマコト)
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