ダルビッシュ参加で盛況の侍ジャパン宮崎キャンプ 現地で気づいたモヤモヤと観戦のコツ
17日からスタートした野球日本代表「侍ジャパン」宮崎キャンプ。記者が現地で気づいたことは…。
17日から宮崎市のひなたサンマリンスタジアム宮崎でキャンプインした野球日本代表「侍ジャパン」。3月9日から始まるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)東京プールに向けて、着々と調整を続けている。
■見学チケットも予約困難に
前回大会は2017年と間が空いたこともあり、またダルビッシュ有や大谷翔平などメジャーリーガーが参戦することもあって注目を集めている今回のWBC。残念ながらMLB選手のキャンプ参加はダルビッシュとなったが、キャンプ地・宮崎のボルテージは最高潮だ。
練習の見学は事前予約制の抽選で、無料(発券手数料のみ)。申し込み開始のタイミングでは、予約サイトがつながりにくくなる騒動も。倍率も高く、悲喜こもごもだったようだ。
記者も初日の17日(金)と19日(日)の2日間見学したのだが、ちょっと気になったモヤモヤや観戦のコツなどを紹介しよう。
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①指定席に目立つ空席
練習見学チケットは、バックネット裏などホームベースに近い指定席と、それ以外の内野自由席の2種類(どちらも発券手数料のみ)。外野席は報道陣を除いて開放されていない。
とくに週末・19日の1階自由席は9時の開場とともに埋まり始め、選手が練習を始める前にはすでに満席に。2階席にも多くの観客の姿が見られた。一方、見やすいはずの指定席はざっと半分以上が空席。
記者は、17日は自由席、19日は指定席で見学していたが、19日の指定席の周りでは「この席の人、全然来ないね」「なんでこんなにずっと空いてるんだろう」と疑問の声も上がっていた。
19日の宮崎市は一時雨の予報もあったせいか、また席は予約したがサブグラウンドの見学をしていたため…かもしれないが、予約サイトの混雑ぶりから考えると、転売ヤーが暗躍した可能性も捨てきれないと感じてしまう。
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②駐車場は予約制だが
駐車場も事前予約制で抽選。球場の駐車場が最も便利だが、シーガイアや大淀川の河川敷など、かなり離れたところに車を停め、シャトルバスで送迎するシステムも採用されていた。
17日は球場駐車場が当選した記者だが、19日は周囲も含めて全て落選したため臨時バスで向かうことに。ところが、球場の近くでは近隣の住民が看板を手に、自宅の土地などを臨時駐車場(有料)として案内していた。
それほど高額でもなかったので、知っていたら車で行ったかもしれない。ただし、キャンプ期間中は電車もバスも臨時で増便されており、とくに宮崎駅前や市内中心部から球場まで直通となっている臨時バス(所要約40分)はかなり便利だ。
同じ県内で行われているオリックス・バファローズや福岡ソフトバンクホークスのキャンプ地にも、宮崎駅前からシャトルバスが運行されている。
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③予約なしでも堪能できる
球場周辺で聞いてみたところ、「見学チケットが当たらなかったが来た」という人も多かった。打撃練習や投内連携などは球場のメイングラウンドが中心だが、投手陣のキャッチボールや野手のノックなどはサブグラウンドで行われている。
サブグラウンドは観客と選手の距離も近く、目の前でダルビッシュ有投手がキャッチボールをしていたりするので、何重にも人垣ができるほど。また、選手の動線でサインを求める人も多いが、これも見学チケットは不要だ。
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■4割弱が「優勝」予想
ダルビッシュや大谷翔平、佐々木朗希や村上宗隆など、日米のトップ選手が集結した今回の侍ジャパン。Sirabee編集部が今年1月に実施した調査では、全体の35.7%がWBCでの優勝を予想している。
しばらくはスポーツニュースを賑わわせそうな侍ジャパンから目が離せない。
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(取材・文/Sirabee 編集部・タカハシマコト)
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