大谷翔平のWBC中国戦ピッチング 落合博満氏が「まだまだ」と語る理由
「すべてよかったと思う」と落合博満氏が先発陣の中で大絶賛したのは…。
野球解説者の落合博満氏が15日、自身のYouTubeチャンネル『落合博満のオレ流チャンネル』に出演。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表の先発陣の投球内容を振り返った。
■大谷翔平のピッチング
まずは大谷翔平選手から。第1戦の中国戦では4回1安打無失点と好投したが、落合氏は「出来上がりからすれば6、7分程度。まだまだ。あれですごいと思ったらアメリカで2桁は勝てないよ」と印象を語る。
本調子ではないと感じた理由は、スライダーに頼った投球だったからと説明。
「スライダーが多すぎた。スライダーが有効だろうってことで、勝負・カウント球をスライダーにしたんだろうけど。あそこまでスライダーが多いというのは、相手を見ての投球なんだろうと思う」と述べた。
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■ダルは戸惑いあった?
第2戦の韓国戦で3回3安打3失点だったダルビッシュ有選手も大谷選手と一緒で、万全の状態ではなかったと落合氏は話す。
メジャー組のダルビッシュ選手は2月の宮崎合宿からチームに合流。強化試合では登板機会がなかったため「その戸惑いもあったと思う」と推測し、韓国戦は「ボールの走り方はイマイチ」だったいう。
しかし、最年長としてチームを引っ張る姿勢は評価しており「ひとつにまとめてくれるのは、大きな存在であることに変わりはない」と言葉に力を込めた。
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■「すべてよかった」のは…
一方、佐々木朗希選手と山本由伸選手のピッチングは絶賛。
「このまま(ペナントレースの)開幕を迎えてもいいような状態ではある」と仕上がり具合を評し、特に山本選手については「すべてよかったと思うよ。安定はしていた」とべた褒めした。