新日本BOSJ、高橋ヒロムがティタンに敗れAブロック決勝T進出逃す 「何もかもショックだ」
『BEST OF THE SUPER Jr.30』では高橋ヒロムがティタンに敗れ、4連覇が消滅。ティタンが決勝トーナメント進出を決めた。
新日本プロレスは毎年恒例のジュニアヘビー級最強戦士決定戦『BEST OF THE SUPER Jr.30』(BOSJ)5.23エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館)第2競技場大会を開催した。
この大会が始まる時点でAブロックは、ヒロム、リオ・ラッシュ、マイク・ベイリーの3選手が6勝2敗12点で首位に並んでいる。公式戦最終日は、ラッシュとベイリー、ヒロムは5勝3敗10点で首位を追うティタンとの対戦が組まれた。
■ヒロムとティタンが対戦
まず、セミファイナルでベイリーがラッシュに勝利を収め、7勝2敗14点で公式戦を追えて、5.26東京・国立代々木競技場・第二体育館大会で行われる決勝トーナメント準決勝へAブロック1位での進出が決定。
残る1枠を巡りメインイベントで、ヒロムとティタンが対戦した。2人はともにロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンに所属しており、同門対決となる。またこの試合の勝者が、Aブロック2位で準決勝に進出する。
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■ヒロムの4連覇が消滅
試合はティタンのルチャ殺法の数々に対して、この1年間ヘビー級の選手とも闘ってきたヒロムはパワーファイトで応戦。
一進一退の攻防が続く中、ティタンはヒロムのTIME BOMB IIを回避すると、コーナー最上段からのダイビングフットスタンプでを放ち、最後はジャベ・インモルタルがガッチリと極まり、逃げられないヒロムは泣く泣くギブアップ。
ティタンはヒロムとラッシュと共に勝ち点12で並ぶも、直接対決でヒロムとラッシュに勝利を収めているため、決勝トーナメント準決勝進出を決めている。この結果によりヒロムの4連覇は消滅。
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■悔しさが爆発
バックステージでヒロムは、コメントスペースに現れると倒れ込み「アァ……俺の 『SUPER Jr.』が終わったよ。チクショー!3 連覇してようが、4 度優勝してようが、『SUPER Jr.』は毎年毎年来るんだ。毎年毎年、勝たないといけないんだ」と叫ぶ。
「しかもチャンピオンだぜ? 3 敗もしちまった。挙句の果てに同じユニットのティタンにもやられた。アァ、悔しい、悲しい、辛い、苦しい、ショックだ。何もかもショックだ。チクショー!」と悔しさを爆発させた。
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■誰が勝ち上がるのか
しかし、立ち上がると「でも、どれだけボロボロだろうと、どんなに辛いこと、悲しいことがあろうと、明日は来るんだ。高橋ヒロムが元気でいないと、笑顔でいないと、みんな笑顔になれねぇだろ。だから、俺は前を向くぜ。チャンピオンとして、笑顔でな、フハハハハ!」と最後は笑みを浮かべて、気持ちを切り替えていた。
王者が優勝出来なかった場合、優勝者にIWGPジュニア王座の挑戦権を与えられることが多いだけに、決勝トーナメントに進出出来なかったヒロムだが、誰が勝ち上がって来るのか注視するはずだ。
Bブロックは24日に同会場で決勝トーナメント進出選手が決まる。
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■試合結果
◆新日本プロレス◆
『BEST OF THE SUPER Jr.30』
2023年5月23日/大阪・エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館)第2競技場/観衆:831人(満員)
▼BEST OF THE SUPER Jr.30 Aブロック公式戦(30分1本勝負)
●高橋ヒロム【12点】(10分31秒 ジャベ・インモルタル)【12点】ティタン○
※ティタンが決勝トーナメント進出。
■執筆者プロフィール
どら増田:1973年神奈川県横浜市出身。幼い頃に初代タイガーマスクに衝撃を受けてからプロレスや格闘技を見続けている。同じく幼い頃から見ていたプロ野球は紆余曲折を経て2010年からオリックス・バファローズを応援。
音楽やエンタメ、グルメなどのイベントプロデュースの仕事をしていたが、2014年からスポーツライターの道へ。
横浜在住にもかかわらず京セラドーム大阪を中心にオリックスを現場取材する傍ら、新日本プロレスやスターダム、RIZINなどプロレス・格闘技の現場取材をしつつ多媒体で執筆している。
2018年にはスカイAで放送されたオリックス山本由伸と当時はキックボクサーだった那須川天心の神童対談実現に尽力した。ペンネームの由来はレジェンドレスラー藤波辰爾のドラゴンから来ており、取材を通じて藤波本人から公認を貰っている。
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(取材・文/Sirabee 編集部・どら増田)