古田敦也氏、GG賞5回・田中幸雄氏のイップスに驚き 「手から何かが抜けた」
元日本ハム・田中幸雄氏が明かしたイップスになるまでの経緯と克服法に古田敦也氏が…。
元東京ヤクルトスワローズの古田敦也氏が自身のYouTube「フルタの方程式」で、元北海道日本ハムファイターズ・田中幸雄氏が明かした「イップスに至るまでの経緯」に驚きの声を上げた。
【動画】田中幸雄氏が語るイップスまでの経緯に古田敦也氏が驚き
■田中氏がイップスを語る
田中氏と元横浜DeNAベイスターズの多村仁志氏が出演する最終回となった今回の動画。
話題はショートでゴールデングラブ賞を5回獲得している田中氏が、現役時代投げ方が突然わからなくなる「イップスになっていた」という件に。
同氏は「2年目の開幕戦だったんですけど、忘れもしないんですけど、今のメットライフ、西武ドーム。ショートゴロがきて、真正面で捕ってファーストでピュッと投げようとしたら、すっぽ抜けたんです。スタンドまでは行かなかったんですけど、ネットにガーンと当たって」と振り返った。
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■手から「なにかが抜けた」
さらに「そしたら、手からふわ~っとなにかが出ていったんですよ。これは本当です。ふわ~っと出ていって、そこから次にボールを持った瞬間に、今までの感覚と全く違うんですね。指先の感覚が麻痺している感じで」と田中氏。
続けて「暴投したので、上に抜けたので、そこから全部引っかかって。2年目前半だけで20個くらいエラーをして、1試合3つというのも何試合かあって。それでも使ってくれた」と回想する。
この話に古田氏は「スローイングミス? それはありえないなあ」とポツリ。田中氏自身も「ありえないんですけど」と同調し、「それでも使ってくれたので、今があるんですけど」と話した。
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■古田氏も驚き
エラーを連発しながらもスタメン起用されていたことに古田氏は「ショートって、1日で5、6回は投げる機会があるよな。ゴロだけじゃないから、中継に入ったり。プロの場合、ショートが1番数が多いから、1回でもやったら、めっちゃ怒られるよな」と声をかける。
すると田中氏は「怒られた記憶がないんです。何も言われていない。ピッチャーの先輩からも怒られた記憶がない」とポツリ。
これには古田氏も「すごい」「俺、スローイングミスをしたら怒るなあ。せっかく捕ったのにアウトにできなかったら、『アホかボケ』って言ってると思う」と笑った。
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■克服方法は…
イップスの克服方法については「寮に住み込んでいたコーチの方に、つきっきりで。毎日食事が終わってから1、2時間スローイングの練習。ただ捕って投げる、その繰り返しです。それで感覚が少し戻った」と田中氏。
そして「真正面で余裕があると引っ掛ける。3年目のときに少しずつ良くなっていったんですけど、いまだに完璧じゃない。今はあまり投げないですけど、なる前と後では、しっくりこないのがいまだに続いている」とイップスが完全に治ってはいないことを明かしていた。