『ゴールデンカムイ』題材にしたファンアートが凄すぎ… 愛情注ぎ完成まで3週間
漫画の世界からこっちに来ちゃった!? 二次元と三次元の間を駆ける鯉登少尉ファンアートがネット上で反響。
漫画が完結し、アニメも話題の大人気作品「ゴールデンカムイ」。北海道のアイヌ民族が隠した財宝を、それぞれの野望を持ったクセ強キャラクター達が探し回るバトル(兼グルメ)漫画である。その中でも「顔がいい」と人気なキャラクターの一人が、第七師団のキャラの鯉登音之進(コイト オトノシン)少尉だ。
今ツイッターでは、そんな鯉登少尉を漫画の世界からこちらの世界に召喚してしまった、凄い発想の動画が話題となっている。
【話題の投稿】ゴールデンカムイを切り絵のショートアニメにしちゃうなんてすごい…
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■キエエエッ!!(猿叫) 漫画と現世を行き来!?
「切り絵で鯉登少尉を漫画の世界からこちらの世界に召喚してみた 素人のコマ撮りなので多少のガタつきをお許しください」とコメントを添え、鯉登少尉の「コマ撮りアニメ」を投稿したのは、ツイッターユーザーのシライシさん。
最初にスッと漫画のページから小さく滑ってきたのは、鯉登少尉の敬愛する上司・鶴見少佐のブロマイド写真。そのブロマイドを探しに鯉登少尉が現れ、駆け寄ってきた鯉登にブロマイドを手渡すと何度もお辞儀で感謝の意を伝えてくる、というストーリーが、20秒ほどの中に収まっている。
すごいのは、二次元のキャラクターが三次元に飛び出してくるという発想とその技術。そして、切り絵でキャラクターとブロマイドが作成されているところに深い作品愛を感じる。
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■「愛が画面から溢れてくる」と称賛の嵐
コマ撮りで撮られた二次元と三次元を融合させたショートアニメに感動した声は多く、「面白く拝見しました」「見ていてとても楽しい」「すばらしいです 見入ってしまいました」と絶賛の嵐。
また「写真を受け取って何度もお辞議するところに鯉登君の素直さがでてますね!」「鯉登少尉の嬉しい気持ちが伝わってきました」「かわいすぎる…」など、鯉登少尉の可愛さに心掴まれた声も多く、皆感激した様子。
中には「日本のアニメーションは、海外からセルアニメがやってくる1930年代までは実際に紙に描いた絵を切り抜いたものを背景画において撮影するという手法で作られていた。アニメの原点に立ち返った新鮮さがあって善きでした」と豆知識を交えながら褒め称える有識者もいた。
記者は、そんな力作アニメを制作したシライシさんを取材した!
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■撮影枚数はお蔵入りを含めると約400枚
今回の卓越したコマ撮りアニメ。そのキャリアを聞いてみると、「切り絵のコマ撮りアニメは以前も何度か作ったことがありますが、立体で制作したのは今回が初めてです」とシライシさん。
制作時間については、下絵から動画編集を含めて大体2~3週間ほど。撮影枚数はなんと200枚ほどで、お蔵入りを含めると300~400枚は撮っているとのことで、完成度の高い濃密な動画を作るため悪戦苦闘したことが伺える。
また「In Shotという無料のスマホアプリを使いました」と撮影・編集は全てスマホとのこと。
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■軽快な動きを表現するため…
難しかったのは撮影だったという。
「1ミリでもずれてしまうと動きがぎこちなくなって違和感が出てしまうので。最初の漫画から飛び出してくる所は特にこだわりました」(シライシさん)。
確かに最初のくるりんとジャンプして飛び出してくるシーンはカッコよく、こだわりが感じられるシーンの一つだ。また、鯉登少尉といえばアニメ版での軽快な動きだが、この動きを表現するため納得いくまで切り絵パーツを作り直しては微調整…の作業を繰り返したという。
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■フルマラソン完走したくらいの達成感
完成した時の気持ちを問うと「完成した時はフルマラソン完走したくらいの達成感がありました笑 ゴールデンカムイのキャラクターはみんな魅力的なので他のキャラで今回のようなアニメーションにまた挑戦してみたいですね!」(シライシさん)。
漫画の中から、二次元キャラクターを切り絵で三次元に見事に召喚した今回の作品。「飛び出す絵本風の立体切り絵も過去にいくつか作っているので、久しぶりに新作を作りたいなと考えています」と続ける。過去作も合わせて、これからの新作も要チェックだ。