夏場のエアコン、大事なのは「設定温度」じゃなかった 推奨28℃の本当の意味は…
近畿や東海を中心にかなり厳しい暑さとなる中、NHKが熱中症対策のためのエアコンの使い方を説明。推奨される「28℃」はじつは…。
近畿地方などで厳しい暑さとなっている4日、NHK生活・防災公式アカウントが熱中症対策のためのエアコンの使い方について紹介している。
■大事なのは「設定温度」ではなく…
近畿地方では晴れて強い日差しが照り付けており、京都市で最高気温が37℃、奈良市などで36℃、大阪市などで35℃と各地で厳しい暑さになることが予想されている。
NHK生活・防災公式アカウントは、「エアコンは『設定温度』ではなく『室温』が大事。熱中症を防ぐには『室温28度』『湿度70%』がエアコンONの目安です(原文ママ)」と呼びかけた。
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■室内に温度計を設置
エアコンの目安が28℃であることはよく知られているが、これは「エアコンの設定温度」ではなく、「室温」の目安であり、空調機メーカーのダイキンでは「室温が28℃を超えているにもかかわらず、気づかずにエアコンの設定温度を28℃にし続けるのは非常に危険なこと」としている。
とくに高齢者は暑さを感じにくいこともあり、NHKでは熱中症の対策として、「暑くなってから」ではなく、室内に温度計を置いて室温と湿度を確認し、基準を超えたらエアコンを使用することを呼びかけている。
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■寝ている間も危険
また、複数の人がいる場合には、温度を「暑がりの人」に合わせ、寒いと感じる人が靴下や上着で調整することも推奨。
さらに、夜間も25℃を下回らない熱帯夜の場合、寝ている間に熱中症になる危険性があるため、朝までエアコンをつけっぱなしにしておくことや、枕元に常温の水を用意し、寝る前や起床時に飲むことも対策になるという。
なお、エアコンは起動時に大きな電力を消費することから、頻繁にオンとオフを繰り返すよりも、つけっぱなしのほうが省エネになると説明している。