小学生の純粋すぎる自由研究がネットで称賛の嵐、テーマは「サーモンの味を再現するには」

自由研究の域を超えている“論文”が話題に。これでサーモンの握り寿司が完全再現できるとは…。

2023/10/07 05:15


慈さん

小学生の夏休みといえば「自由研究」。アサガオ観察日記や、ゴミリサイクルの分析など、子供たちが少し背伸びしたテーマに取り組む微笑ましいプロジェクトである。夏休みが終わったいま、ネットではある児童の自由研究に注目が集まっており…。


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■小学生の域を超えたクオリティ

「むすめが校内放送で校長先生から褒めてもらった自由研究みて」とコメントを添えて、画像を投稿したのは、X(旧・Twitter)ユーザーの慈さん。

模造紙に書かれた研究結果には「サーモンの味を再現するには」というタイトル。研究に取り組んだきっかけとして「アボカドに醤油とわさびをつけるとマグロの味になることを聞いて実際にやってみたところ、確かにマグロに近い味を感じた。そこで、自分が好きなサーモンの味に近づけるには、どうしたらいいのだろうと気になった」ともつづられている。なんてマニアックながら最高な研究なんだ…!

研究結果を読んでみると、小学生が作ったとは思えないほどのしっかりとした内容。

「なぜ醤油とわさびをつけるとまぐろの味に近づくのか」から始まり、予想、実験方法、結果、考察、感想、最後には「サーモンに近かった3つの素材を使って寿司をつくってみよう!」というスピンオフ企画まであり、写真付きで詳細に研究されている。

ちなみにこの実験によると、酢飯を握り、わさび、刺身こんにゃく、フルーツあんみつの寒天、すべての具材を乗せたものが、サーモン寿司に近くなったらしい。また同様の結果を得られた訳ではないが、具材ごとに別々に比べると一番近いものはフルーツあんみつの寒天だったそうで、大人どころか研究者までも顔負けの研究結果である。


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■「学術論文の体をなしてるのも関心」と反響

素晴らしい研究に魅了されたユーザーは多く、「まじで読んでて面白かった」「これはすごい」「発想が凄いなぁ」「自由研究の名前に相応しい内容だし、最初から最後まで見ていてワクワクする内容」など絶賛の声が次々上がっている。

また「短いながらもちゃんと学術論文の体をなしてるのも関心」「研究費を抑えるなら刺身こんにゃくのほうが適しているって教示してくれてるのポイント高い」と論文としてのクオリティの高さに感心している声も多かった。

記者は、そんな若き研究者の親御さんである慈さんを取材した!


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■大人の舌にもかなう味わい

慈さんの娘さんは現在小学6年生。この自由研究は約2週間くらいかけてできたものだそうだ。

「味の感想などが小学生らしくて面白いなと思いました。構成は学校の理科の実験にならうなど、無理なく自分でできる範囲で完成させていたので、私としては、そんなに難しいことをしているとは思っていませんでした。SNSにて想定以上の賞賛の言葉をたくさんいただき驚いています」(慈さん)。

ちなみに実際に食べた感想は?

「本当にサーモンのような味わいだと感じました。実験過程で生ハムがしょっぱかったので、最後の再現で、わざわざ豆腐に巻いた状態で冷蔵庫で寝かせて塩分を減らすという下準備までしていました。私も知らなかったのですが、これも自分でやり方を調べたのだそうです。また、フルーツあんみつの寒天は細かく砕いてジュレ状にしていたのも、サーモンの油分のような舌触りの良さを感じさせられました」(慈さん)。

そんな創意工夫が詰まった研究工程だったが、娘さん本人は一部を端折りながら簡潔に書きまとめており、「経過報告より結果」を重視した様子。このあたりもかっこいい。


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■研究らしいことをしたのは今回が初

慈さん

娘さんは普段から研究好きなのか?

「普段はよく絵を描いています。研究らしいことをしたのは今回が初めてです。本当に気になることに真摯に取り組んだ結果、よい作品が生まれたのだと思います」(慈さん)。

ちなみに、校長先生から褒められたと話していた時の娘さんのご様子はどうだったのか?

「あっさりした性格なので、しばらく私に報告するのを忘れていたようでした。夕飯を食べている最中、たまたま校長先生の話になったとき、そういえば今日、校長先生に褒められたんだよ、と教えてくれました。びっくりしたけどうれしかった、と言っていました」(慈さん)。

なおこの投稿のコメント欄では、慈さんにより、もっと詳細なサーモン寿司の再現方法が載せてある。「是非いろんな人に試していただいて、食べた感想をお聞きしてみたいです」とのことなので、気になった方はぜひこの研究の成果を実際に試してみてほしい。

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(取材・文/Sirabee 編集部・黒森ぬぬ

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