コンビニでチケット発券した女性、レジの男性と結婚 馴れ初めが「運命の出会い」と話題に

コンビニでライブのチケットを発券した女性が、レジの店員とゴールイン。「運命の出会い」と称賛の声が相次いだ。

2023/10/19 04:45


我われ日本人に猛烈なロマンを感じさせる「一期一会」という四字熟語。この言葉を胸に、日々の出会いを大切にしていきたいものである。

なお以前X(旧・ツイッター)上では、某コンビニを舞台とする「運命の出会い」が大きな話題となっていたのをご存知だろうか。

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■コンビニでチケットを発券したら…

話題となっているのは、Xユーザー・どみさんが投稿した1件のポスト。「結婚しました!!」と、めでたい報告から始まる投稿には2枚の写真が添えられており、1枚目の写真には2つの指輪が確認できる。

運命のチケット

だが今回注目したいのは、もう片方の写真。どうやら9年以上前に、どみさんが投稿したポストのスクリーンショットのようで、フロントマン・横山健の名を冠したロックバンド「Ken Yokoyama」のチケットが写っている。

運命のチケット

そして、今回のポスト本文には「10年前チケット発券してくれたあのコンビニ店員と、結婚に至るとは… 健さんありがとうございます。 これからもよろしくお願いします!」と、エモすぎるエピソードが綴られていたのだった。


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■「音楽の力ってすげー!」

意中の相手が、自分の趣味と同じ音楽・バンドを愛好していたら…という妄想は、あらゆるジャンルのリスナーが一度は経験したことがあるだろう。特に、ロックリスナーにおいては「高校文化祭のライブで熱演を披露し、学校のスターになる」と並ぶ、理想のシチュエーションのひとつである。

悲しいことに、こうした願望は夢で終わってしまうケースが非常に多いが…どみさんは運命の出会いを果たした相手と、見事ゴールインを果たしたのだ。

件のポストは投稿から数日で、約7,000件ものリポストを記録するほど大きな話題に。他のXユーザーからは「素敵な出会いですね、ご結婚おめでとうございます!」「こんな出会いもあるんですね…!」「どんな縁から結婚になるか、分からないものだからなぁ…」「音楽の力ってすげー!」など、驚きと祝福の声が多数寄せられている。

そこで今回は幸せのお裾分けをしてもらうべく、ポスト投稿主・どみさんに詳しい話を聞いてみることに。その結果、ささくれ立った記者の心が、みるみるうちに浄化されていったのだ…。


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■きっかけは「一目惚れでした」

件のチケット発券時の様子について、どみさんは「地元のコンビニにて、横山健さんのライブチケット発券手続きをしてくれた店員さんが彼(夫)でした」「チケットの紙面を見て『健さん好きなんですか』と声かけてくれて。そこでは『そうなんです! 一番好きなバンドです!』と軽い会話で終わりましたが、ビビッと運命を感じてその後、ツイートしました(笑)」と振り返る。

当時の心境については「完全に私の一目惚れでした」とも明かしており、その後どうしても気になったどみさんはツイッター(当時)で同日の関連ワードを検索したところ、件の店員の投稿を発見。リプライを送り、再度2人の間に接点が生まれたのだ。

運命のチケット

その後は好きなバンドの話題で盛り上がり、CDの貸し借りをすることになり、相手のコンビニバイトの休憩タイミングに店外で、音楽や他愛もない話をしたり、地元のフェスに一緒に行ったり、食事をしたり…といった経験を共に重ね、交際に発展したという。

8年間の交際期間中、喧嘩は一度もなく「気づいたら家族のようになっていた」という2人。どみさんは「正直、タイミングがよく分からなくなっていましたが、家族や周囲の仲間から背中を押されて結婚に至りました」とも振り返っている。

X上で大いに話題を呼んだ件については「こんなに反響があると思わなくて、2人ともびっくりしています。それと同時に、本当に多くの人に共感頂ける運命的な出会いだったのだなぁと実感しました」「この縁をいつまでも大切にしていきます。また、見知らぬ私たちに祝福の言葉をくれた方々、本当にありがとうございました!」と、驚きつつも感謝のコメントを寄せてくれた。

なお、めでたいエピソードに水を差すようで恐縮だが、今回の事例は両者の温度感が一致していたため生まれた奇跡である。「これを真似すれば運命の相手に出会える」と誤解し、意中のコンビニ店員に思いを押し付けたり、つけ回すことがないよう要注意。

「I’m a believer. Not just a dreamer」の精神で、互いに強く信じ合っているどみさん夫妻。運命の2人は、これからも「Stay Gold」であり続けることだろう。


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■執筆者プロフィール

秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。

新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。

X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。

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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ

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