「仏壇・神棚が自宅にある人」の割合は? 意外にも独居者のほうが…
最近の住宅では仏壇・神棚を置く人が減っているようだが…。
古い日本家屋には必ずと言っていいほど存在した仏壇や神棚。とくに先祖の位牌などを飾る仏壇を置く部屋は「仏間」とも呼ばれ、大切にされてきた。
しかし、最近は住まい方の変化もあり、状況が変わりつつあるようだ。
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■賃貸物件ではハードルも
とくに都会の集合住宅で仏壇のために仏間を設けるのは難しい。また、賃貸物件の場合、壁の上部に神棚を取り付けるのも原状復帰を考えるとハードルが高いだろう。
現代社会において、仏壇や神棚はどれくらいの割合で普及しているのだろうか。
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■「どちらもない」が6割弱
Sirabee編集部が全国10〜60代男女1,000名を対象に「自宅の仏壇・神棚」について調査したところ、「両方ある」と答えた人は16.4%。「仏壇だけ」が18.0%だった。
「神棚だけ」は8.7%にとどまっており、家族や先祖の位牌を飾る仏壇のほうが神棚よりは身近な存在のようだ。しかし、仏壇・神棚が家にある人は4割強。56.9%は「どちらもない」と回答している。
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■独居者のほうが多い
今回の調査でやや意外だったのは、家族と同居している人・独居している人での差異だ。家族で住んでいる人は、67.2%が「両方ない」と回答。一方、独居している人でどちらもないのは、47.6%にとどまっている。
核家族や夫婦2人家庭などでは、神棚はもちろん仏壇を置くスペースも確保しづらいだろう。
一方、高齢者の独居が増えており、以前から仏壇や神棚が備えられた家に住み続ける、といった現状になっているのかもしれない。
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■執筆者プロフィール
タカハシマコト:ニュースサイトSirabee編集主幹/クリエイティブディレクター
1975年東京生まれ。1997年一橋大学社会学部を卒業。2014年NEWSYを設立し、代表取締役に就任。東京コピーライターズクラブ(TCC)会員。カンヌライオンズシルバー、TCC審査委員長賞、ACCシルバーなどの広告賞を受賞。
著書に、『ツッコミュニケーション』(アスキー新書)『その日本語、お粗末ですよ』(宝島社)
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(文/Sirabee 編集部・タカハシマコト)
対象:全国10代~60代男女1,000名(有効回答数)