旧ジャニーズ、来年1月ドラマに7本出演で批判の声 性加害問題後も起用される理由は…
来年1月、旧ジャニーズが出演するドラマは7本と多い。ネット上では、「何も変わってない」と怒りの声も…。
秋のドラマがクライマックスを迎え、来年1月クールの連続ドラマの情報が続々と発表されている。その中には、スマイルアップ(旧ジャニーズ事務所)所属タレントが出演するドラマが目立つ。現在も、テレビでは性加害問題をめぐって同社に対する厳しい報道が見受けられる。
スマイルアップタレントがドラマに起用されるのには、「理由」があって…。
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■音楽番組の起用減少
9月にスマイルアップが創業者・ジャニー喜多川氏の性加害問題の事実を認めて以降、テレビ番組のスポンサーとなる企業が、同社所属タレントの起用を見送る動きが加速した。こうしたスポンサーの反応を受けてか、以前に比べると、民放の音楽番組で彼らを目にする機会が減った印象を受ける。
大晦日の音楽番組も同様で、『第74回NHK紅白歌合戦』にスマイルアップの出場はゼロ、毎年恒例だった『ジャニーズカウントダウンライブ(旧称)』(フジテレビ系)も開催しないことが発表された。テレビ局の「スマイルアップNG」の流れは現在も続いている。
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■来年1月はスマイルアップのドラマは7本
だが来年1月に放送される連続ドラマでは、相変わらずスマイルアップタレントの出演が目立つ。
Snow Man・渡辺翔太主演の『先生さようなら』(日本テレビ系)、Sexy Zone・中島健人主演の『リビングの松永さん』(フジテレビ系)、なにわ男子・道枝駿佑主演の『マルス─ゼロの革命─』(テレビ朝日系)、KAT-TUN・亀梨和也出演の『大奥』(フジテレビ系)、Snow Man・岩本照主演の『恋する警護24時』(テレビ朝日系)、嵐・櫻井翔主演の『×××占拠』(日本テレビ系、※ドラマの正式名称は後日発表)、King&Prince・永瀬廉出演の『厨房のありす』(日本テレビ系)と、7本のドラマが決まっている。
近年、スマイルアップが出演するドラマは多かったが、性加害問題後も彼らを起用し続けることは変わらないのだろうか…。
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■テレビ局が使い続ける理由は…
ある制作会社関係者は、同クールのドラマに性加害問題の影響は少ないと指摘する。
「ドラマによって多少異なりますが、基本的に連ドラのオファーは半年~1年前に出すことが多いです。スマイルアップが性加害問題の事実を認めたのは9月でした。この時点では、来年1月のドラマの出演者がほぼ確定し、撮影のスケジュールを決めたり、出演者が揃ったポスターも制作します。出演するタレントが不祥事を起こしたわけではないですし、起用を中止するのはスケジュール的に現実的ではなかったのでしょう」(制作会社関係者)。
一連の問題の影響が出るのは、もう少し先になるという。「来年4月以降の連ドラのキャスティングは変わるかもしれません。ただ、スマイルアップタレントの出演がいきなりゼロになるというのではなく、4月クールは4本、7月クールは2本…というように徐々に減っていくのではないでしょうか」(前出・制作会社関係者)。
この辺りは、スマイルアップが被害者への補償にどのように取り組むかなど、今後の動向によって変わってくるだろう。
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■ネット上では厳しい声も…
タレントに罪がないとはいえ、来年1月の連ドラにスマイルアップタレントが多数出演することに不満を抱く人は少なくないようだ。
ネット上では、「問題が発生する前に契約したんだろうけど、クラインクインまでに他のタレントに変えればよかったのに」「結局ドラマもバラエティーも雑誌も何も変わらず出尽くしていて違和感しかない」「ドラマ枠でジャニーズ使うのは変わらないんだほんと萎える」「1月ドラマ旧ジャニーズ多すぎだろ」など、厳しい声があがっている。
来年、スマイルアップタレントのドラマ出演は変化するのだろうか──。
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■執筆者プロフィール
斎藤聡人:1991年生まれ。『Sirabee』編集部記者。
某週刊誌の芸能記者を経て現職に。ジャニーズネタなど、芸能ニュースを中心に様々なジャンルを取材する。
チェーン店からローカル店まで様々な飲食店をめぐり、グルメ記事も手がける。仕事も兼ねた毎日のドラマ鑑賞が日課。
今期の推しは、『コタツがない家』(日本テレビ系)、『いちばんすきな花』(フジテレビ系)、『ゼイチョー~「払えない」にはワケがある~』(日本テレビ系)。
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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人)