旧ジャニーズ、“サブスク”に意欲示すも… 「世界に羽ばたけない」ファンからツッコミの嵐

旧ジャニーズの新会社が独自の音楽配信サービスを立ち上げることを表明。この取り組みに、ファンからツッコミが寄せられているのだ。

2023/12/18 04:15


ジャニーズ事務所・スマイルアップ

8日、スマイルアップ(旧:ジャニーズ事務所)所属タレントのマネジメントを行なう新会社の社名が「STARTO ENTERTAINMENT(スタートエンターテインメント)」に決まった。今後、新たな試みとして音楽配信サービスを始めることを表明。

かねてからサブスク解禁に期待するファンも多かったが、その内容にツッコミの声があがって…。

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■「独自の配信サービス」立ち上げ

スタートエンターテインメントは来年4月頃から本格的に稼働予定で、現在のスマイルアップは性加害の被害者に対する補償のみを業務とする。スタート社の新社長には、コンサルティング会社「スピーディ」の福田淳氏が就任。

福田氏は、旧ジャニーズ時代から培ってきたサービスは継続しつつ、新たに3つの取組みに挑戦すると表明。新会社の公式ホームページによれば、「DX化:独自の音楽配信サービスを立ち上げる」「グローバル展開:米国、韓国等、世界展開」「メタバース市場参入:最先端技術でアーティストの才能を拡張」を目標に掲げている。

その中で、「独自の音楽配信サービス立ち上げ」がネット上で波紋を呼んでいるのだ。


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■旧ジャニーズ時代からの「弱点」

「音楽配信サービス」と聞くと、楽曲のサブスクリプション(定額制)配信やダウンロード配信が思い浮かぶ。だが、新会社の配信サービスはそれらとは異なるようだ。

あるレコード会社関係者は、「世界中で利用されているSpotifyやAppleミュージックではなく、あくまでスタート社独自の配信コンテンツになりそうです。旧ジャニーズ時代から、ほとんどのグループの楽曲はサブスクで聴けません。ここ数年は、嵐や昨年デビューしたTravis Japn(トラビス・ジャパン)などがサブスク配信するなど、デジタル化の動きが見られるものの、まだサブスク全面解禁は遠そうですね…」と話す。

旧ジャニーズ時代からほとんどのグループの楽曲はCDに限定する手法を取ってきた。熱狂的なファンが多いこともあり、CDを発売すると爆発的に売れることも多い。ただ「サブスク全盛」の昨今、音楽業界で一歩出遅れていた印象は拭えなかった。


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■「ファンに限定される」可能性

今後、スタート社オリジナルの“サブスク”が導入されると思われる。ただ、前出のレコード会社関係者は、その方法ではファン層が拡大しにくいのではないかと指摘する。

「すでに、世界的に多くのサブスクや配信サービスがある中、独自のコンテンツを導入しても中々認知されないと思います。利用者は、熱狂的なファンに限定されてしまうでしょう。この先、アメリカや韓国といった世界市場を目指すのであれば、海外でも視聴されるSpotify等のコンテンツに対応するのは必須ではないでしょうか」(前出・レコード会社関係社)。

旧ジャニーズ時代から積み上げてきたエンターテインメントを世界に広げるつもりが、逆に市場が限定されてしまう恐れがあるということだ。


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■ネットでもツッコミの嵐

ファンの間でも、新たに発表された“サブスク”の試みに疑問を抱く人は多いようだ。

ネット上では、「独自の音楽配信サービス立ち上げるよりジャニーズ全曲をSpotify等の世界的サブスク解禁する方がライト層や世界に届けるのに有効だと思う」「独自サブスクって、新しいアプリ入れてまでファン以外は聞いてくれないんじゃないかなー」「世界に羽ばたけないタイプの配信になりそう」「絶対Apple Musicとかにしたほうが良かったわ…誰がジャニオタじゃないのにジャニーズのサブスク登録するねん。新規が増えんやん」など、ツッコミの声が多数あがっている。

福田新社長の下、スマイルアップタレントは“グローバル展開”できるか──。


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■執筆者プロフィール

斎藤聡人:1991年生まれ。『Sirabee』編集部記者。

某週刊誌の芸能記者を経て現職に。ジャニーズネタなど、芸能ニュースを中心に様々なジャンルを取材する。

チェーン店からローカル店まで様々な飲食店をめぐり、グルメ記事も手がける。仕事も兼ねた毎日のドラマ鑑賞が日課。

今期の推しは、『コタツがない家』(日本テレビ系)、『いちばんすきな花』(フジテレビ系)、『ゼイチョー~「払えない」にはワケがある~』(日本テレビ系)。

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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人

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