立川志らく、大林宣彦さんへの愛をつづる　「良さが分からず距離を置いていたが…」

落語家・立川志らくが1日、自身の公式X（旧・ツイッター）を更新。映画監督として活躍した大林宣彦さん（享年82）への想いをつづった。

【投稿】志らくが大林さんとのエピソードを回顧

■志らく「私は大林監督を愛していました」

大林さんと交流があった志らくは「私は大林監督を愛していました」とつづり、「監督も私のことを目にかけてくれていた」と明かす。

「若い頃は大林ワールドの良さが分からず距離を置いていたが、『風の歌が聴きたい』でその世界に魅了され、以来大林宣彦信者に」と、1998年公開の映画『風の歌が聴きたい』で大林さんの作品にハマったようだ。

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■映画の舞台化を直談判

志らくは劇団「下町ダ二ーローズ」の主宰を2003年から務めているが「自分の劇団でどうしても大林作品の『あした』を舞台化したくて監督に直談判」とエピソードを回顧。

志らくの直談判に当時の大林さんは「もし『さびしんぼう』をやりたいと言ってきたら断るつもりだった。どこかに計算があると穿ってしまうから。でも『あした』をやりたいということは君が本当に僕の作品を愛している証拠だからね」と返したそう。

大林さんの映画作品は『尾道三部作』と呼ばれる3作がとくに有名で、1985年公開の『さびしんぼう』はその1つ。

志らくがその『さびしんぼう』を選ばなかったことで、大林さんは作品への愛を感じ取ったようだ。感心した大林さんは「ぜひ舞台化してくれ。無償でやっていいよ」と快諾したとのこと。

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■『Eye Love You』の演技で参考に

さらに、「あと私が大好きなのは『なごり雪』」と、中年男性が過去の恋愛を振り返る様子を描いた映画『なごり雪』に触れる。

この作品が好きだという志らくは「全員、棒読みにさせたあの異常な世界。本来交わることがない狂気、変質性とファンタジーの融合」と、その特徴をつづった。

また、志らくは現在放送中の恋愛ドラマ『Eye Love You』（TBS系）にヒロインの父親役で出演しており、「私の『Eye love you』の芝居は『なごり雪』の世界観をイメージしております」と説明している。

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■大林さんとの写真を公開

大林さんへの想いを溢れさせた志らく。続くポストでは「そんな私が愛してやまない大林宣彦監督と、もうひとり愛している映画人、山田洋次監督」とつづり、1枚の写真をアップ。

志らくと大林さんに映画監督・山田洋次氏が並んだスリーショットだった。3人とも微笑みの表情を浮かべている。