【オリ熱イズム2024】オリックス宮崎キャンプ第1クール 野茂英雄氏が期待の横山楓にフォークを伝授
初日から大盛況となったオリックス・バファローズの宮崎キャンプ。野茂英雄氏が横山楓にフォークボールを伝授した。
2日に宮崎・清武総合運動公園でキャンプインを迎えたオリックスは、4日に第1クールを終えた。今年の春季キャンプは1クール3日が基本となっており、最長でも第4クールの5日で、29日まで全7クールが行われる。
■雨天でも大盛況
宮崎で10年目のキャンプとなる今年は混雑が予想される週末は、ブルペンの観覧が10分の入れ替え制になるなど、初日から天候に恵まれなかったにもかかわらず大盛況となった。
雨が降っていたこともあり、室内練習場やブルペンを中心に使いながら、小雨時にはSOKKENスタジアム、清武第二球場、多目的グラウンドでも選手たちは汗を流した。広島からFAで加入した西川龍馬は、背番号7のユニフォーム姿をファンに初公開。
敦賀気比の先輩で、西川の前に着用していた吉田正尚(レッドソックス)と姿がオーバーラップするなど、SNSなどでも話題になっていた。また山本由伸(ドジャース)、山崎福也(北海道日本ハム)を欠いた投手陣は、第1クールからブルペンに入り、自主トレで準備して来た成果を試す姿も見られている。
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■中嶋聡監督は選手に声かけ
今季は全選手を二班にシャッフルしたこともあり、水本勝己ヘッドコーチや田口壮外野守備・走塁コーチらがBグループで指導するなど、コーチ陣もシャッフル。
中嶋聡監督はAグループ、Bグループ双方をチェックしており、いろいろな選手に声をかけていたのが印象的だ。
ブルペンでのピッチング練習の際には、小林宏二軍監督、中垣征一郎巡回ヘッドコーチとともに最後までピッチャーの後ろから見守る姿が見られるなど、投手陣の状態をチェック。高卒のルーキーには「焦ることはない」と声をかけたという。
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■横山楓「これをモノにしたい」
また今年も初日と2日目には、近鉄OBでメジャーでも活躍した野茂英雄氏がブルペンを視察。期待の横山楓にフォークボールを伝授。
昨年はオーストラリアで行われたウインターリーグにも参加した横山は「なかなか完璧に(球を)落とすのは難しいんですけど、フォークが課題でしたし、今までになかった感覚というか、握りを教えていただいたので、これをモノにしたい」とウインターリーグで学んだカットボールとともに、決め球として使っていけるように練習していくようだ。
第1クールでは「フォークばかり投げていました」と、キャンプではレジェンドからの教えを無駄にしない努力を続けていく。昨年は山崎颯一郎らが野茂氏からフォークを伝授されており、落差がついただけに、横山のフォークにも期待したい。
6日から始まる第2クールでは天候の回復が見込まれており、グラウンドがベストコンディションの中、野外での練習をメインに行われることが予想される。
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■執筆者プロフィール
どら増田:1973年神奈川県横浜市出身。幼い頃に初代タイガーマスクに衝撃を受けてからプロレスや格闘技を見続けている。同じく幼い頃から見ていたプロ野球は紆余曲折を経て2010年からオリックス・バファローズを応援。
音楽やエンタメ、グルメなどのイベントプロデュースの仕事をしていたが、2014年からスポーツライターの道へ。
横浜在住にもかかわらず京セラドーム大阪を中心にオリックスを現場取材する傍ら、新日本プロレスやスターダム、RIZINなどプロレス・格闘技の現場取材をしつつ多媒体で執筆している。
2018年にはスカイAで放送されたオリックス山本由伸と当時はキックボクサーだった那須川天心の神童対談実現に尽力した。ペンネームの由来はレジェンドレスラー藤波辰爾のドラゴンから来ており、取材を通じて藤波本人から公認を貰っている。
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(取材・文/Sirabee 編集部・どら増田)