大谷翔平の「永久追放」危惧する人続出 水原一平氏の違法賭博関与疑いめぐり動揺広がる
水原一平氏が違法賭博に関与した疑いでドジャースを解雇された問題をめぐり、過去にMLBを永久追放となったピート・ローズ氏と大谷翔平の名前を並べた米メディアの記事に動揺する声も。
ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手の通訳を務めていた水原一平氏が、違法のスポーツ賭博に関与したとしてドジャースを解雇された問題をめぐり、米メディアでは、往年の名選手であるピート・ローズ氏の名前を取りざたする報道がみられた。X(旧・ツイッター)では、「永久追放」がトレンド入りし、動揺する人も見受けられた。
■情報が錯綜
水原氏は違法賭博で450万ドル(約6億8,000万円)もの借金を抱え、球団が水原氏を解雇したことを発表。報道では、水原氏が大谷選手の資金を盗用していたとの説や、大谷選手が事情を知って借金を肩代わりしたとの説もあり、情報が錯綜している。
そんな中、ロサンゼルス・タイムズ紙が「大谷翔平はピート・ローズの後継者か?」との見出しで記事を掲載した。
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■「恐れていた流れ」の声
この記事に、Xでは「うわあ、『大谷は第二のピートローズか』という見出しの記事がアメリカで出始めてる」と驚く声があがり、「恐れいていた流れ」「もし大谷がそんなことになったら悲しすぎる」「これは心配」などと動揺する人もみられたことから、「永久追放」がトレンド入りした。
ピート・ローズ氏はシンシナティ・レッズなどで活躍し、MLB最多出場記録や通算安打記録、200安打最多回数記録など、多数の記録を保持する名選手として知られた。しかしレッズ監督時代の1989年、野球賭博に関わったとしてMLBを永久追放された。
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■MLBは現時点で調査せず
水原氏は当初、米メディアのインタビューに対して、大谷選手が借金を肩代わりしてくれたと話していたとされるが、その後、「(大谷選手は)何も知らなかった」と発言を一転。大谷選手の代理人弁護士が「大規模な窃盗の被害に遭っていることが判明し、捜査当局に告発した」と、資金を盗用されたと主張している。
ロサンゼルス・タイムズ紙の記事も、見出しの後に「ドジャースのスター選手、野球賭博で訴えられることはなかった」「大谷翔平はピート・ローズではない」などと続いており、大谷選手自身が賭博に関与した可能性には言及していない。ただ、違法性を知りながら借金を肩代わりしていた場合には、罰を受ける可能性があることを伝えている。
また、多数の米メディアでは、メジャーリーグ機構が現時点で大谷選手を懲戒処分の対象とはしておらず、調査も行われていないと報じている。
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■「それはない」「注意ぐらいはされる?」
そのため、Xでも、ローズ氏と並べて言及する声に対して「自分がのめり込んでいたローズと不注意にも入金した大谷では状況があまりに違うし、習慣性が認められない限り永久追放はない」「証拠なんもなし、送金しただけで、野球賭博の証拠は何もない大谷翔平を誰が罰するわけ? ピート・ローズとは違いすぎる」「あくまでも一般的な最悪の場合。大谷翔平にそれはない」「ローズのときとは訳が違う」「大谷さんは被害者側なのでそれはない」との指摘が。
また、「永久追放はないとしても何らかの罰はありそう」「永久追放はまずないと思うけど注意ぐらいはされる?」「永久追放まではいかずとも何らかの制裁を受けることになるのかも」との見方をする人も見受けられた。
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(文/Sirabee 編集部・しばたけろこ)