アマプラで超低評価の映画『スターゲイト』 じつは「幻の日本語吹替版」だった…
Amazonプライムで配信されている『スターゲイト』。低評価もじつは「幻の吹き替え版」だったようだ。
現在、ネット上で「吹き替えが酷すぎる」と話題を呼んでいるAmazon Prime Videoで配信中の映画『スターゲイト』。実は「幻の吹替版」だったことが判明し、反響を巻き起こしている。
■なぜか低評価の映画『スターゲイト』
現在話題を呼んでいる作品は、Amazon Prime Videoで配信されている1994年公開のSF映画『スターゲイト』だ。『インデペンデンス・デイ』や『デイ・アフター・トゥモロー』といった名作SFのローランド・エメリッヒ氏が監督・脚本を務めており、壮大な世界観を含め評価されている作品と言えるだろう。
そんな同作だが、Amazonでのカスタマーレビューでの評価が「1.8」とかなり低くなっており、そのうち「星1つ」と評価したユーザーが68%という事態に。
記者がレビューを読んでいくと、どうやら低評価の理由は「日本語の吹き替え」にあるようだ。
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■その正体は「幻の吹き替え版」だった?
実際に記者もAmazon Prime Videoで配信されている日本語吹替版の『スターゲイト』を確認したところ、声優の棒読み加減に音量調整と、出来栄えとしてはかなり低いと言えるだろう。特に良質な吹き替え作品が多い現代の作品と比較すると、見ていられなくなってしまう人も多いのでは。
そんな酷評レビューの中から1件の「星5」レビューを発見。同投稿をした「つくもん」氏は、同作の酷さを肯定した上で「この吹き替えはフジテレビ版でもなければソフト版でもない。飛行機でのみ上映されていた【機内版吹き替え】なのだ」と説明し、「もし今後『スターゲイト』の国内向けブルーレイが発売されたとして、もしそれが完全吹替収録だったとしても【機内版吹き替え】が収録されることはまずないだろう。とても貴重な吹き替えを見放題配信してくれるAmazonには最大の賛辞を贈りたい」と解説していた。
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■コレクターからすると「お宝」
たびたびテレビで映画が放送される際、吹き替えが違っていて違和感を覚えた経験がある人もいるのでは。映画をテレビで配信する場合、テレビ局は著作権者と「放映権」契約を結ぶのだが、吹き替え音源については別の扱いとなっている模様。テレビ局が独自で吹き替えを用意するため、テレビ放映された洋画はソフト版とテレビ版が存在する場合が多く、テレビ版は当時録画していた人でなければ手に入れることができず、コレクターらからすると「お宝」扱いされている。
『スターゲイト』も上記の例に漏れず、ソフト版とフジテレビ版が用意されているのだが、Amazon Prime Videoで配信されたのは飛行機の機内上映のためだけに制作された「機内版吹き替え」だったようだ。そのため、テレビ版よりも貴重な吹替版となっており、「つくもん」氏の「星5」レビューはこの貴重性を評価したと言えるだろう。
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■怖いもの見たさで確認する人も…
これらに対してネット上では「普通にDVDにも収録されてたソフト版吹替で配信してよ…」「今スターゲイト機内版吹き替えアマプラで見てるけどマジで開始5分でもう凄まじく酷い」など、怖いもの見たさに配信をチェックするユーザーも現れたようだ。
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(文/Sirabee 編集部・北田力也)