約半数が間違えた「忽ち」ってなんと読む? 「急に」という意味があり…
正解率は約4割。「忽ち」はなんと読むか分かりますか?
日常的に見聞きする言葉でも漢字にすると意外と読めないことも…。「忽然と現れる」といった場合に使われる「忽」ですが、「忽ち」を正しく読むことができますか?
■「忽ち」って何と読む?
Sirabee編集部が全国の10代~60代の男女631名を対象に「忽ち」の読みかたに関する意識調査を行なったところ、「すなわち」と読むと答えた人が全体で55.9%。続いて、「したうち」と読むと思うと回答した人が2.2%でした。
ちなみに「すなわち」は、「即ち」「則ち」「乃ち」と表すことができます。
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■正しくは「たちまち」
なお、「忽ち」の正しい読みかたは「たちまち」。編集部の調査では全体で41.8%の人が正しい読みかたを回答していました。
ちなみに「忽」は、音読みで「コツ」、訓読みで「たちま(ち)」「ゆるが(せ)」と読みます。
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■「忽ち」の意味は…
「忽ち」の意味について、デジタル大辞泉(小学館)で調べてみると、以下のように記載されています。
[副]《「立ち待ち」の意からか》
① 非常に短い時間のうちに動作が行われるさま。すぐ。即刻。
例:「うわさが忽ち広がる」「飲めば忽ち効く薬」「忽ちのうちに売り尽くす」
②思いがけなく、ある事態が発生するさま。にわかに。急に。
例:「空が忽ち曇って雨が降り出した」
③(多く「たちまちに」の形で)現に。確かに。まさに。
例:「閻魔王の所にゐて至るに、忽ちに一人のやむごとなき僧まします」
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■ひと画違いの「怱」に注意
「忽」とよく似た「怱」は、別字であるため注意が必要です。「怱」は音読みで「ソウ」、訓読みで「あわ(てる)」「 いそ(ぐ)」と読み、意味は「にわか」「あわただしい」「あわてる」「いそぐ」などがあります。
ひと画違いで「忽ち」の意味とは全く異なるため、勘違いに気を付けたいですね。これを機にどちらも覚えておきましょう!
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(取材・文/Sirabee 編集部・丸井 ねこ)
調査対象:全国10代~60代の男女631名