ユアン・マクレガーと娘・クララが“親子の実生活”を役に反映した作品 離れた親子の旅の終わりは…
ユアン&クララ・マクレガーが親子の再生を綴る『ブリーディング・ラブ はじまりの旅』が7月5日公開。
実生活でも親子のユアン・マクレガーとクララ・マクレガーが父と娘に扮する『ブリーディング・ラブ はじまりの旅』が7月5日から公開されます。
旅を通じて親子がお互いに向き合う術を探る本作から、親子の在り方を考えてみましょう。
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■ニューメキシコへの旅へ
『ブリーディング・ラブ はじまりの旅』は、クララ・マクレガーが、自身の父ユアンとの関係をベースに原案を作成。グラミー賞ノミネート経験のあるエマ・ ウェステンバーグ監督が、初めて長編を手がけた作品です。
すでに再婚して新しい家庭を持つ父(ユアン)は、前妻との間にできた娘(クララ)とは、長い間疎遠になっていました。ところが、あることを契機に、娘をニューメキシコ州への旅に誘い出すのですが…?
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■親子の実生活を役に反映
ユアンといえば、クララの母であるイブとはおしどり夫婦として知られていましたが、2020年に離婚。2021年には、メアリー・エリザベス・ウィンステッドとの間に男の子が誕生しています。
一方、1996年生まれのクララにとって、すでに20代になっていたとはいえ「もう大人だから」と両親の離婚を簡単に割り切れるほどではなかったでしょう。
つまり実生活さながらの役を演じたマクレガー親子は、本作がお互いにとっての浄化ともいえる贖罪にあたるのかもしれません。
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■思い出は楽しいばかりではない
物語は淡々と進んでいきますが、時折はさまれる娘の昔の思い出には、胸が痛みます。父親との楽しい記憶は残っているのに、いまの父は自分ではないほかの家族に目を向けている事実。
もちろん自分に対する愛情が、まったくなくなったわけではないことを理解していても、いまの父を受け入れようと思っていても、理屈では割り切れない娘の思いが伝わってくるはずです。
はたして父と娘の旅のおわりは、贖罪として大団円を迎えるのでしょうか?
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『ブリーディング・ラブ はじまりの旅』
7月5日(金)新宿ピカデリーほか全国公開
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(取材・文/Sirabee 編集部・尾藤 もあ)