夏のお弁当、“あの定番おかず”が食中毒になりやすくて危険 「全然知らなかった」
食品が痛みやすい夏。お弁当による食中毒を防ぐためにやるべきこととは。
14日、料理人歴21年目・飲食店経営歴15年目のYouTuber・岩野上幸生さんが、自身のYouTubeチャンネル『飲食店独立学校 /こうせい校長』を更新。
夏のお弁当作りで気をつけたいポイントについて周知しました。
【動画】板前の食中毒防止法「夏のお弁当で気をつけたいポイント」
■具材が多いご飯は危険
入っているとうれしいチャーハンや炊き込みご飯ですが、じつは食中毒になりやすいとご存知ですか。具材が多いご飯は、具材から水分が出て傷みやすくなり、とくに卵には微生物にとって栄養源となる成分が多く含まれているため注意が必要なのだとか。
ご飯に味付けをしたい場合は、クエン酸や塩分、ポリフェノールが多く含まれていて殺菌効果のある梅干しや、ふりかけなどを持っていくのが良いそうです。
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■ポテトサラダは危険
また、おかずの定番、ポテトサラダも食中毒が起こりやすくなるそう。ジャガイモには微生物の成長を促進するでんぷんが多く含まれており、温かい環境ではとくに傷みやすくなるそう。さらに、キュウリや玉ねぎなどの水分を多く含んだ生野菜が入っていることも傷みやすい要因といいます。
副菜・惣菜系は、水分量が少なく、糖度や塩分濃度が高く傷みにくい、きんぴらごぼうなどがおすすめとのこと。一方で、夕飯の残りの水分量の多い煮物などを盛り付けるのはできる限りやめたほうが良いといいます。
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■ミニトマトは切らずにヘタを取る
また、お弁当の定番野菜・ミニトマトは半分に切って入れると、食中毒のリスクが高まるそう。
半分に切ると水分が出てしまうため、切らずに雑菌が溜まりやすいヘタを取り除き、しっかり洗ってきちんと水分を拭きとって盛り付けると良いといいます。
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■弁当箱に水分が残っていると危険
また、盛り付けを行う前に弁当箱の水分をしっかりと拭き取ることも大事だそうで、そこにプラスして食品添加物のアルコールで除菌するとより食中毒のリスクを抑えることができるといいます。
アルコールがない場合はお酢を代用してもOK。お酢の主成分である酢酸には抗菌作用があり、細菌やカビなどの微生物の繁殖を抑制する効果があります。
また、さらに心配な人は抗菌シートを使用するのもおおすめとのこと。
「衛生管理の知識が抜けていたばっかりに、お弁当が原因で食中毒になってしまった…」なんてことにならないよう、きちんと対策していきたいですね。