江川卓氏、高校野球のドーム開催に反対「甲子園でやってほしい」 7回制にも独自見解
江川卓氏が夏の全国高校野球のドーム球場開催に「甲子園でやってほしい」と否定的見解。7回制にも持論を展開した。
元読売ジャイアンツの江川卓氏が、自身のYouTubeチャンネル『江川卓のたかされ』を更新。高校野球の7回制やドーム球場開催について持論を展開した。
■7回戦制の議論に江川氏が持論
江川氏は高野連が7回制を検討していることについて、見解を質問されると「すごく難しい問題」と話す。
医師が「7回でも9回でも疲労するのは同じ」とコメントしたことや、大阪桐蔭高校の西谷浩一監督が「8、9回がおもしろい。3回は打席を回してあげたい」と話していることを紹介。
そのうえで「野球のルールをどこまで遡るか。野球のルールをどこまで未来に行くかっていう話だと思ってます」と語った。
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■「もうちょっと動きを見たい」
さらに江川氏はビデオ判定など先進的なルールが導入されたことを指摘したうえで、「ずっと過去に戻っていくと、野球のそもそもの原点というのは、 もともと9回あったわけじゃないっていうところにあって」と話す。
続けて「最初に21点を取ったほう勝ちで始まってるので、イニングはなかったわけで。それから行くと、9回の必要があるのかって議論にもなると思いますね」などと持論を展開。
その後江川氏は「もうちょっと世の中の動きを見たい」「現場でやっている方の意見を聞く必要がある。強豪校だけじゃなくて」とコメントした。
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■ドーム開催には「反対」
話を聞いたスタッフは「甲子園の開催をドームに移すという意見がある」と紹介する。
これに江川氏は「そっかあ」と下を向くと、勢いよく顔を上げ「これだけは譲れないんだ。甲子園でやってください。100年続いたんで、ぜひ。ドームが悪いんじゃないですよ? ドームも環境が良いとは思いますが、高校野球だけは甲子園でやってほしいなと思ってます。それだけは」と力説した。
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■変革を求める声も
夏の全国高校野球選手権大会については、暑さが厳しくなっていることから、変革を求める声がある。Sirabee編集部が2023年、全国10〜60代男女1,000名を対象に「夏の甲子園のあり方」について聞いた調査では、15.2%が「ドーム球場開催」と回答。
一方で最も多かった答えは「試合を午前と夕方以降にすべき」で29.7%に。なお2部制については、今年の大会で3日間限定で導入された。
7回制とドーム開催は、導入されると夏の全国高校野球選手権大会の歴史を大きく変えるルールになる。今後の動向が注目される。