神木隆之介、『海ダイ』での演技力が話題に 過去作『鉄の骨』では完璧すぎる“面接シーン”に再注目
日曜劇場『海に眠るダイヤモンド』でホストと島の青年を熱演した神木隆之介。過去作『鉄の骨』では中堅ゼネコンの社員を好演し…。大きな反響を呼んだ“面接シーン”に再注目。
2020年に放送された『鉄の骨』(WOWOW)で、「夢と現実の違い」に翻弄される中堅ゼネコン・一松組の社員を演じた神木隆之介。
野木亜紀子脚本で話題沸騰の日曜劇場『海に眠るダイヤモンド』(TBS系)がついに最終回を迎えた。そんな神木が熱演する過去作『鉄の骨』に改めて注目したい。
■神木の演技力
『海に眠るダイヤモンド』では、昭和の高度成長期の長崎・端島に生きる、明るくはつらつとした性格の「鉄平」と金に困りながら陰鬱とした日々を過ごす、夢も希望もやる気もない現代のホスト・「玲央」、時代背景も生活も異なる真逆の性格の2人を見事に演じ分けた神木に初回放送から称賛が集まった。
最終章に近づくと「玲央」と「鉄平」がリンクしていく姿に心揺さぶられる視聴者が続出。その演技力について改めて高く評価する声が相次いだ。
その神木の過去の主演作のなかで、完璧な演技が話題になったドラマが『鉄の骨』だ。ゼネコンの必要悪「談合」をテーマにした同作で、神木は中堅ゼネコン・一松組の社員・富島平太を好演し、大きな反響を呼んでいた。
関連記事:『海に眠るダイヤモンド』神木隆之介、同じ人なのに… 「別人に見える」と称賛の嵐
■物語のあらすじ
神木が演じた富島は、東京のビル群に感動し「夢を与える仕事」がしたいと市松組の門戸を叩いた。現場で経験を積んでいくなかで突如、営業を担当する「業務課」への移動を命じられるが、そこで建設業界の必要悪「談合」と向き合うことになった。
競争入札において、競争するはずの業者同士が裏で協定を結び、どの業者が落札するかを「調整」するのが談合で、これは独占禁止法違反であり業者の癒着や汚職の温床となっている。「談合課」とも揶揄される業務課では常務・尾形総司(内野聖陽)の指示のもと、率先して競合するゼネコンとの「調整」が行われていて、会社員である富島もその流れに逆らえず渦に巻き込まれていく。
関連記事:『海に眠るダイヤモンド』初回放送から“3文字回収”か 池田エライザのセリフに視聴者「もしかして…」
■「完璧な受け答え」で話題になった面接シーン
夢を抱きながら、厳しい現実に向き合っていく富島を見事に演じきった神木だが、とくに話題となったのが「面接時の受け答え」シーンだ。常務・尾形がプレッシャーをかけながら、難しい質問を重ねていく圧迫面接で、神木演じる富島の受け答えが「就活のお手本にしたい」と注目を集めている。
中堅ゼネコンの仕事の多くが「四角い普通のビル」ばかりで「夢のある仕事」と言えるか、と詰め寄られた富島。「それは…施主さんあっての建築だからと思います」「(夢のない仕事との意見に)私はそうは思いません。施主さんにとってやはりその建物には夢があるんだと思います」と自身の意見を真摯に答え、圧迫面接を乗り越えていった。