G-SHOCK、耐久テストの「ハンマーでぶん殴る」は本当なのか 実験室の光景にギョッとした…
G-SHOCKは開発時、「ハンマーで叩かれ、ガラスにぶつけられている」というのは事実なのだろうか。カシオ計算機からは、驚きの回答が…。
「事実は諸説より奇なり」という言葉があるように、あまりに現実離れしたエピソードを耳にすると、つい疑ってしまうもの。
今回は、G-SHOCK開発にまつわる驚きのエピソードを紹介しよう。
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■G-SHOCKの耐久テスト、知ってる?
「頑丈な腕時計」の代表格として、世界中で人気を博しているG-SHOCK。
読者諸君は、G-SHOCK製造時に「耐久テスト」としてハンマーで叩いたり、ガラスにぶつけている…といったエピソードを耳にした経験はないだろうか。
G-SHOCKの頑丈さを考えると妥当なテストに感じられるが、心のどこかで「流石に冗談では?」という思いがあるのも事実。
そこで今回は、全国の10~60代の男女718名 を対象としたアンケート調査にて、G-SHOCKの開発テストに関する質問を実施することに。
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■G-SHOCKのテスト、あまりに過酷すぎる…
調査の結果、「ハンマーで叩かれている」に対しては全体の69.9%が、「ガラスにぶつけられている」に対しては69.1%が「本当だと思う」と回答していることが明らかになった。
つまり、いずれのテストも約3割の人が「流石に実施していない」と考えているワケだ。
そこで、G-SHOCKを展開する「カシオ計算機」に尋ねたところ、担当者からは「ハンマー衝撃試験、落下衝撃試験、水没試験などを行っております」と、驚きの回答が。
G-SHOCKがハンマーでぶん殴られ、ガラスに向かってぶん投げられているのは、決して都市伝説ではなかったのだ。なお、それぞれの際にかかる力に関しては「非開示」とのこと。
他にも放電ガンで静電気を与えたり、砂や泥が付着した状態でのボタン操作の耐性を確認したりと、過酷な試験をいくつも潜り抜けたG-SHOCKだけが、店頭に並ぶことを許されていることが判明した。凄まじい世界だ…。
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■衝撃を「分散させる」構造
こう紹介すると、G-SHOCKの頑丈さは「尋常でない固さ」によって実現しているように思われるかもしれないが、G-SHOCKは決して「力で力に対抗している」ワケではない。
カシオ担当者は、その構造について「時計心臓部のモジュールを浮かす『中空構造』を中心とした技術により、耐衝撃性能を保っています」と説明する。つまり、衝撃を「受け止める」のでなく、「分散する」ことで、驚異的な耐久性を実現させているのだ。
ストレス社会の現代では、理不尽な力に苦しめられるケースも少なくない。そんな時はG-SHOCKに学び、受け止めるのでなく「受け流す」という選択肢を実践してみてほしい。
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■執筆者プロフィール
秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。
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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)
対象:全国10代~60代男女718名 (有効回答数)