たぶん三菱自動車に嫌がられるけどあえて言いたい『アウトランダーPHEV』がいま一番お買い得な車の理由
話題のSUV『アウトランダーPHEV』、いま一番お買い得なクルマです。
10月31日から販売を開始した、三菱自動車の『アウトランダーPHEV』。同社が誇るフラッグシップモデルのSUVで、電気とガソリン両方を使用できる取り回しの良さだけでなく、その力強い走りや乗り心地の良さに、非常に定評のあるクルマである。
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■三菱自動車の担当者にインタビュー
そんなアウトランダーPHEV、一番売れているのは江口洋介さん起用のCMでも使われている最上級グレード『P Exective Package』とのことだが、メーカー希望小売価格が6,594,500円と、高級車と言っても過言ではないお値段のため、欲しくてもなかなか手が出ない人も多いだろう。
10年以上アウトランダーPHEVファンを続けている記者としては、お金持ちだけでなくなるべく多くの人にアウトランダーPHEVの良さを知ってもらいたい! ということで、最上級グレードだけでなく、さらにリーズナブルなP、G、Mそれぞれの良さや、おススメの部分について三菱自動車の担当者である、村田裕希さんに、お話をお伺いしたぞ。
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■ファミリーにも満足『P』
村田さんいわく、『P Exective Package』の1つ下のグレード『P』については、『P Exective Package』の趣味嗜好が分かれる部分が変わっているという。例えば『P Exective Package』はブリックブラウンのセミアニリンレザーシートが採用されているが、『P』はブラックかライトグレーのレザーシートを採用。
ただ、グレードが下だからと言って素材には妥協しておらず、シートは本革と非常に上質。それ以外の部分についてはスピーカーが8スピーカーになっており、シートのマッサージ機能が無いことのみ。
シートがブラウンだと子供を乗せたときに汚してしまい色が目立つ可能性があるので、ファミリーユースでは『P』、優雅にヤマハのサウンドを楽しみながら、ラグジュアリーにドライブを楽しみたい人は『P Exective Package』をチョイスするとよいだろう。
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■寿司に例えるなら厳選にぎりのような『G』
『P』の次のグレード『G』はシートが人工皮革と合成皮革のコンビネーションシートになり、シートベンチレーションやエアコン・内装周りに細かい違いはあるものの、12.3インチHDディスプレイやフレームレスのデジタルミラーやマルチアラウンドモニターなど、アウトランダーPHEVの基本的な良さをすべて味わえるパッケージになっている。
また、値段も5人乗りで5,879,500円と600万円を切る価格になっており、『P Exective Package』よりもだいぶお求めやすい価格になっているのもポイントだ。お寿司に例えるなら『P Exective Package』がウニやトロなど高級ネタをふんだんに使った極上にぎりだとしたら、『G』はとくにおすすめのネタだけチョイスした厳選にぎりのような感じなのかもしれない。
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■玄人好み? ベーシックモデルの『M』
もっともリーズナブルなベーシックモデルの『M』は、『G』よりも大幅に価格が抑えられてメーカー希望小売価格が5,263,500円となっている。シートマテリアルはファブリックになるものの、ナビやマルチアラウンドモニター、8スピーカーのDynamic Sound Yamaha Premiumは引き続き採用されており、チープになるということはない。
当然アウトランダーPHEVの走行性能や基本的な部分は同じなので、ピュアに「PHEV本来の良さ」を味わいたい人なら満足できる、玄人好みなパッケージになっている印象を受けた。
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■女性にもおすすめできる部分
村田さんいわく、アウトランダーPHEVのメインユーザーは40代から50代の男性とのことで、同ユーザー層が乗るような欧州車に人気の内装色のブラウンが採用されたとのことだが、じつはアウトランダーPHEVには女性にもおすすめの部分がたくさんあるのだという。
アウトランダーPHEVはSUVとしてはやや大型の部類に入るので運転がやや怖いというイメージを持つ女性も多いかもしれないが、最小回転半径は5.5mと、セレナやノアといったファミリーに人気のミニバンと変わらないため、意外と小回りが利く。
また、上から車を見下ろしたように見えるマルチアラウンドビューモニターがあるため車庫入れもしやすく、シートのスライド量も多いため、大柄な男性と共用できるのも素晴らしい(ミニバンだと男性としては最大までスライドしても運転席のペダル回りが狭かったりする)。
さらに、SUVなのでアイポイントが高く、視界が広いのもメリットのひとつ。加速もゆるやかにしており、重量のあるバッテリーが車体の下部に位置しているため高速時での安定感もバツグン。三菱自動車の四駆(4WD)の技術として、悪路走破性だけでなく高速の安定性や曲がりやすさやも重視しているらしく、その結果女性でも乗り心地バツグンのクルマに仕上がったのかもしれない。
■音響マニアも絶賛の仕上がり
ちなみに、アウトランダーPHEVは過去にもROCKFORDやBOSEなどの実力派オーディオメーカーのサウンドシステムを採用していたのだが、今回のヤマハも素晴らしい仕上がりになっているそうで、8スピーカーでもかなり高音質だが、12スピーカーは音響マニアも絶賛の仕上がりとのこと。
実際にショールームでスマートフォンからナビに接続して音楽をかけてもらったのだが、「これを車で聴けたらドライブが楽しくなりすぎる」こと間違いなしの、最高の音を楽しむことができた。
■アウトランダーPHEVは国の補助金が55万円
CMではアウトランダーPHEVが自身の良さを饒舌に語って、江口洋介さんが「ごちゃごちゃうるせえ、いいクルマ。」と締めているが、どのグレードでもごちゃうるさく語ってしまいたくなるぐらい本当にいいクルマという印象を受けた。
アウトランダーPHEVは国の補助金が55万円あるため、その他税制優遇も加えるとグレードによっては実質400万円台で購入できる場合もあるため、同価格帯の車と比較しても「超お買い得」なクルマであると言っていいだろう。
村田さんにはちょっと嫌がられてしまうかもしれないがそれでも言いたい。補助金の差額を考えて補助金が無い車との性能差を見たら、その理由がわかると思うし、女性でも乗りやすくて高級車としてもファミリーカーとしても使えるクルマはほかにないはず(断言)。購入を検討している人は、アウトランダーPHEVも一度検討してみることをおススメするぞ。
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(取材・文/Sirabee 編集部・熊田熊男)