かまぼこの板に秘められた意外な効果、約9割が「知らなかった」 そんな機能があったのか…
かまぼことセットの存在になっている木の板。9割近くの人が、この板の意外な役割を「知らなかった」と判明したのだ。
少し前まで「クリスマス」一色だった店頭の様子はどこへやら。既にどこも「年末年始」の雰囲気に様変わりしている。
ところで読者諸君は、おせち料理の定番・かまぼことセットになっている木の板に秘められた「意外な効果」をご存知だろうか。
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■「崩れにくくする」以外の効果が?
商品のかまぼこが木の板に乗っているのは、もはや「バナナが皮に包まれている」事実に匹敵するレベルで見慣れた光景である。しかし、一歩踏み込んで「なぜ木の板に乗っているのか」という点について考えた経験はあるだろうか。
以前Sirabee編集部では、全国の10~60代の男女684名を対象としたアンケート調査にて、かまぼこの板に秘められた「(かまぼこを)崩れにくくする」以外の効果を知っているか尋ねたことが。
その結果、「知っている」と回答したのは、全体の12.7%と判明したのだ。そこで今回は、かまぼこを筆頭に多数の練り物製品を取り扱う「紀文食品」に、詳しい話を聞いてみることに…。
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■余った分を保存する際も…
前出のように、木の板の第1の役割は「かまぼこを崩れにくくする」というもの。
こちらについて、紀文担当者は「加熱する前のすり身は柔らかいため、山型に成型するために板を使用しています」と説明している。
続けて「しかし、じつはもう一つ役割があるんです。それは、かまぼこの余分な水分を板に吸収してもらうため」「ご家庭でかまぼこを使用する際も一度で使い切らないようであれば、かまぼこだけをラップで包むのではなく、板の上に乗せて一緒にラップで包み、冷蔵庫に入れることを推奨しています」と、その意外な役割を明かしてくれた。
つまり、木の板はかまぼこの「見栄え」だけでなく、「美味しさ」を保ち続ける、無くてはならない存在だったのだ。
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■紀文は「マニアックな情報」
9割近くもの人が「知らなかった」と判明した木の板の役割だが、紀文の担当者は「マニアックな情報ですので、ご存知ない方が多くて当たり前だと思います」と、頷いていた。
…と言うのも、じつは紀文でも今年の11月15日(かまぼこの日)に、こちらの情報についてXより発信しているのだ。
Q. かまぼこになんで板ついてるの?
A. 板が余分な水分を吸収しておいしさを保ってくれているから #かまぼこの日 pic.twitter.com/WGermDNkVD
— 紀文【公式】🍢 🍥 (@kibun_kitchen) November 15, 2024
「いいね」が4,000件も付くほど話題となった同ポストには、やはり「知らなかった!」という反応が多く見られたそう。こちらを踏まえ、紀文の担当者は「まだまだ知られていないのだと、改めて実感しました」と、振り返っていた。
ちなみに「かまぼこの日」が11月15日となったのは、平安時代の古文書『類聚雑要抄』に由来しているそう。同書物には、永久三年(1115年)に「関白右大臣の引越しの時の祝宴の膳に蒲鉾(かまぼこ)が出された」との記述が確認できる。
この年号にちなみ、11月15日が「かまぼこの日」と呼ばれるようになったのだ。新年のおせち料理を食べる際は、長い歴史を持つかまぼこの味を、改めて堪能してほしい。
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■執筆者プロフィール
秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。
じつは「かまぼこ」より「なると」の方が好み。
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(取材・文/Sirabee編集部・秋山 はじめ 取材協力/紀文食品)
対象:全国10代~60代男女684名 (有効回答数)