高須幹弥院長、美容外科・女医の“解剖実習投稿”に私見 「絶対に許されないこと」
幹也先生は学生時代「医者の倫理としてやってはいけないことがわからないのか!」と叱られた過去を告白。
高須クリニック名古屋院の高須幹弥院長が23日、自身のYouTubeチャンネルで動画を更新。
美容外科の女性医師の投稿に批判が殺到するなか、幹弥先生は解剖について「医者の倫理観」について過去の経験談をもとに持論を展開しました。
■女性医師の投稿に「倫理観どうなってんの」と批判
ことの発端は、東京を中心に全国展開しているクリニック・東京美容外科の女性医師のある投稿。女性医師は今月2日に公開したブログで「いざ解剖研修@グアム!→打ち上げ☆」とのタイトルで記事を更新。
参加したグアムでの解剖研修で、解剖の様子を撮影した写真などを公開。インスタグラムでも「頭部がたくさん並んでるよ」と、モザイク処理した献体の頭部がずらりと並んだ写真の投稿もしています(どちらも現在は削除済み)。
解剖が行われている様子を背景に記念撮影した写真も公開し、「遺体を背後にピースって…」「これが医師とは」「倫理観どうなってんの」などの批判が相次ぎました。
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■高須克弥院長「馬鹿医者め!」と怒り
Xでは「解剖実習」「美容外科医」というワードがトレンド入りする事態になり、高須クリニック・院長の高須克弥さんは、自身のXで「南無阿弥陀仏。 馬鹿医者め! クズ。」と怒りをあらわに。
この炎上を受け、東京美容外科・総括院長の麻生泰氏は「大変申し訳ございません。 主催者の1人としてお詫びします」と謝罪。しかし「この写真は、アメリカで解剖している事ですので、日本ともルールが異なります」との言葉も記しており、高須院長はこれにも「アメリカのルールは厳しいよ。 医学生がSNSでこんなことやったら即退学だ。」と怒りが増す事態となっています。
そして同日、高須院長の息子であり、名古屋院の院長・高須幹弥さんは動画を更新。「解剖の実習・研修について意見を聞きたい」との質問が多かったことから撮影していることを説明。「特定の個人や特定のクリニックを攻撃する気はありません」「若い医学生にしっかりと聞いてほしい」と前置きし、解剖に関する意見を述べることに。
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■「死ぬまでその方々に敬意を」
大学時代は2回の解剖の実習があり、医者になってからも解剖して学ぶ機会があったといい「医者になって解剖の重要性を改めて気づく」と、その必要性を語ります。
また献体(自分の身体を死後に医学・歯学の大学で行われる解剖学実習に無償で提供)について「献体してくださった方はすごい大きな決断をした方。僕は死ぬまでその方々に敬意を表しないといけない」「だから、献体に関して不謹慎なことをするということは絶対に許されないことなんです」と意見を述べました。
また、幹弥さんは高校3年生のときを回顧。医学部を目指す生徒が多かった高校だったため、担任が「医者になるための倫理」などを教えてくれたそう。このときに<医学部の解剖実習で、医学生が切り取った耳を壁に当て『壁に耳あり』とふざけ、退学処分になった>という話を聞いたという幹弥さん。
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■“倫理”について叱られた過去
当時、高校生だったこともあり“退学”になったことに「それは厳しいですよね」と伝えたそうですが、先生は「なんでそんなことがわからないんだ!」「医者の倫理として、やってはいけないことがわからないのか!」と叱られたといいます。「献体される方のお気持ちなど、教育が必要だと深く学び、あのとき先生に叱られて本当によかった」と回顧。
「医療の倫理を学ぶという点では、叱ってくれる人は重要」「叱られないまま、悪いことを気づかないまま年齢を重ねると倫理観が欠如した医者が生まれてしまうと感じる」と持論を展開しました。
今回の動画には「幹弥みたいなDrが増えることを祈る」「叱られることの重要性だよね。 親とか先生、周りの環境って本当大事だよな」などの意見のほか、「去年解剖実習を経験した医学生です。あのような場で個人で写真を撮ろうなんて信じられません。幹称先生のような誠実な医師や医学生の方が多いことを知って欲しいです」「数年前ですが僕も解剖実習受けました。毎日、実習の始まりと終わりにクラス全員で黙祷しました。その時の気持ちを忘れないようにしたいです」など医学生からのコメントも寄せられています。