関東人を怒らせる“あの言葉”、関西人は会話で当たり前に使うが… 「標準語にはない」
8日放送の『あさイチ』で、使われるとモヤモヤする「テキトー会話」を特集。とくに関東の人がイラッとする“あの言葉”について、関西の人の反応は…。
8日放送の『あさイチ』(NHK)にて、関西でよく使われる「知らんけど」について取り上げ、言葉の意味について解説。Xでも反響を呼んでいる。
■「知らんけど」と言われたら…
この日の番組では、普段の会話のなかでモヤモヤする「適当な返事」について取り上げ、本来の意味や、相手の気分を害さない使い方などについて紹介。
そのなかで、とくに関西の人が会話のなかで頻繁に使う「知らんけど」について、関東の人から「イラっとする」といった声があがっていることを取り上げた。
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■標準語には「ない」
番組で大阪と東京でインタビューをすると、大阪の人の大半が「よく使う」のに対し、東京では「突き放された感じ」「適当に言ってたのか」「どっちだよ」と、不満に思う人も多かった。
スタジオでも、京都の大学を卒業して大阪で活動を始めたレイザーラモンRGや、現在も関西での仕事が多いYOU、福岡出身ながら吉本興業所属で関西の芸人との会話も多い博多華丸・大吉は、「何の不思議もない」と、とくに違和感を覚えないことを明かす。
その一方で、埼玉県出身の伊沢拓司や、神奈川県出身の鈴木奈穂子アナウンサーは「関東からすると流行り言葉のイメージ」「面白おかしく使うぐらい」とあまりなじみがない様子。華丸が「(『知らんけど』の)標準語バージョンってないよね?」と問うと、伊沢とも「ないですよね」とうなずいた。
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■「なんちゃって」と同義?
国語辞典の編纂者で日本語に詳しい飯間浩明氏は、「東京で似た言葉を言えば、ちょっと前の『なんちゃって』っていうのがあります」と話す。
「会話というのは、何でも厳密に事実だけを相手に伝えるのは難しいですよね。それよりも、『とにかく、今あなたと話しているこの雰囲気が好きなんだ』そういう会話もあります。極端に言えば話題なんてどうでもいい。適当に話題を出したけど、後で『少し違うかもしれないな』というエクスキューズの意味で『知らんけど』って言うのは、むしろ思いやりだと思います」と解説した。
この説明に、大吉も「『なんちゃって』か。そうか…」と納得していた。