『おむすび』愛子のブログ、一瞬映り込んだコメントに注目 “当事者”が思いを吐露「あの時は…」
朝ドラ『おむすび』で、愛子(麻生久美子)のブログに避難所の人からコメントが寄せられたことに、岩手・陸前高田市の博物館が反応。当時について振り返った。
橋本環奈主演のNHK連続テレビ小説『おむすび』で、東日本大震災の発生とその後の様子について描かれた。震災で大きな被害を受けた岩手・陸前高田市の市立博物館のXが、劇中に登場した愛子(麻生久美子)のブログに書き込まれたコメントに反応。当時について振り返っている。
■愛子のブログにコメント
結(橋本)が長女・花を出産して間もなく、東日本大震災が発生。歩(仲里依紗)ら阪神・淡路大震災で被災経験のある人々は大きなショックを受け、自分に何ができるかを考える。
結の幼なじみ・菜摘(田畑志真)ら商店街の人も現地へボランティアに向かうなか、何をするべきか悩む歩に、愛子は「自分にできることをやればいいと思うよ」と諭し、自身はブログの更新を続けていることを話す。
愛子のブログは東北にも読者がおり、「陸前高田の避難所で読んでいます。気持ちが落ち着くので更新を続けてください」とのコメントが寄せられていた。
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■「いろいろなことを思い出しました」
陸前高田市立博物館は、東北地方で初の公立登録博物館として1959年に開館。しかし2011年の東日本大震災により全壊し、資料も壊滅的な被害を受けた。同じく壊滅的な被害を受けた「海と貝のミュージアム」と合築して新設され、震災から11年後の2022年11月に開館した。
同館のXでは、「今朝の朝ドラ『おむすび』では、東日本大震災のことが描かれていました。いろいろなことを思い出しました。結ちゃんのお母さんのブログのシーンでは『陸前高田の避難所で読んでいます』ってありました。あの時は、情報を得るのが難しく、状況が分からないのが不気味で、不安で、怖かったです」と振り返る。
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■能登の被災地へも思い
劇中で、多くの人々が被災地を案じていたことに「自分たちは被災者で生きるのが精一杯でしたが、ドラマを見て、改めて神戸の方々や全国の方々が、なんとかしようと東北に足を運び、心を寄せて下さっていたことをこれまで以上に感じました」ともつづる。
さらに「だから、今、できることは小さいですが、寄せていただいた心の分、能登に心を寄せて行こうと思うのです」と、昨年1月1日に発生した令和6年能登半島地震にも言及している。