「全くのとばっちり」フジテレビでCM継続する企業に批判の声 “斜め上からご指摘”も受け…
各企業が続々とフジテレビでのCM放送を差し止めるなか、ベリーベスト法律事務所代表の酒井将氏が、CM放送を継続する事情について説明している。
ベリーベスト法律事務所代表で弁護士の酒井将氏が21日、公式Xを更新。フジテレビでのCM放送を継続することへの批判に対して反論し、事情を説明した。
■批判に「全くのとばっちり」
中居正広の女性トラブル騒動に端を発したフジテレビの問題で、同局でのCM放送を差し止めた企業は、22日までに75社に上っているとも報じられている。同局で放送されているCMの大半が、ACジャパンの啓発CMとなっており、タイミングによっては全てのCMがACジャパンになる時間帯もある。
そんななか酒井氏は、とあるユーザーの「ベリーベストのCMはたくさん流れてると聞く。どんな接待受けてたのよー」との投稿に反応し、「フジテレビでテレビCMを流していると、視聴者の方々からご批判のご連絡をいただくのだが、全くのとばっちりである」と切り出した。
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■「損害を補填してくれるわけでもない」
ACジャパンのCMは、CMの放送枠に空きが出た場合や、大災害の発生時などに企業がCMを自粛した場合に使用されており、無料で提供されている。
一般には差し替え分の費用については企業側の負担になるとされており、酒井氏も「CMをAC広告に切り替えたところで、投下した広告費が戻ってくるわけでもなく、広告費用分の損害が発生するだけである。フジテレビが損害を補填してくれるわけでもない」と説明。
「ナショナルスポンサーのようにCM費用をドブに捨てられるほどの資金力があるわけではないから、イメージが悪くなるリスクを冒してでも、テレビCMを流さざるを得ないが、そうすると『接待を受けていたのに違いない』などと想定の斜め上からのご指摘を受けたりする」と、苦渋の選択であることを明かしている。
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■「安易に差し替えるべきではない」
さらに、酒井氏は同事務所のCMが、集団予防接種の際の注射器の連続使用によりB型肝炎ウイルスに感染した人の被害救済措置である、B型肝炎給付金請求という国の制度の告知CMであるとも説明。
「極めて公共性が高いものです。被害者の方々への告知を行き届かせるためにも、安易にAC広告に差し替えるべきではないと考えていることを申し添えます」とした。