「え、番宣?」TVでよく見るあの掛け合い…視聴者の70.5%は「不毛」と考えてる
3月19日に放送された日本テレビ系のバラエティ番組『耳が痛いテレビ』にてお笑い芸人の劇団ひとりさんがみせた“怒り”が、ネット上で注目を浴びました。
劇団ひとりさんが怒った対象は、映画やドラマの宣伝、いわゆる「番宣」でバラエティ番組などに出演する俳優の態度。一部の俳優が“ふてぶてしく”座っていることに「腹立ってしょうがない」と怒りをあらわにしたのです。
■そもそも視聴者は…
バラエティ番組には、番宣は付き物ですね。芸人さんが、
「今日もしかして番宣(告知)で来たの?」
「なんだよ、番宣(告知)かよ!」
と、普段あまりバラエティ番組に出演することのない俳優さんに“絡む”姿は、大げさでなく毎日のように見ます。
しかし、視聴者の多くは、そこにおける俳優さんの態度というよりも、そこにある掛け合い事態に辟易としているようです。しらべぇ編集部が行った以下のアンケート結果をご覧ください。
【バラエティ番組で「番宣をする・しないで出演者同士が掛け合いをしている一連の流れ」は、視聴者にとってはどうでもいいことだと思う】
・そう思う(あてはまる):70.5%
・そうは思わない(あてはまらない):29.5%
その出演者が番宣のために来ているのかどうかは、視聴者にとって関係ない、どうでもいいことだと考えている人が、実に7割以上いるのです。
そして、年代別に「そう思う」と回答した人の割合を見ると、
このように、年代が上がるにつれて「どうでもいいこと」と考える割合は徐々に高くなっていきます。
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■「一言で言えば、不毛」
視聴者がそのように考えるのはどのような理由からなのでしょうか? 回答者より寄せられた声を紹介しましょう。
「確かに、いつからかよく見るようになった。昔はあんな掛け合いはなかったと思う」(50代男性)
年配の世代で数字が高くなっているのは、このような理由からかもしれません。
「結局、どんな展開になっても番宣はされる。あの掛け合い自体にまったく意味がない」(30代女性)
番組によっては、何かのゲームや対決が行われ、「これに勝ったら、〇秒番宣してもいいです!」という流れになることがありますが、たとえ最終的に“番宣(告知)に来ている”出演者が負けたとしても、テレビの画面上には必ず告知したい番組の予告映像や放送日時を記したテロップが表示されます。そのような“出来レース”を指摘する声ですね。
「番宣するかどうかを必死に賭けてるのに、CM中にまさにその番宣を賭けてる番組のCMが思いっ切り流れることもある。一言で言えば、不毛だと思う」(30代男性)
これも視聴者にとっては“あるある”でしょう。映画やドラマでよく見られるパターンですね。
7割以上の人が「どうでもいいこと」と回答した番宣をめぐるやり取り。言いかえれば、視聴者の多くは、製作陣が考えるほど“番宣かどうか”は気にしていないといえそうです。
(文/しらべぇ編集部)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2014年10月17日~2014年10月21日
対象:全国20代~60代の一般男女計1500名