イタリアに8年住んだ日本人美女が語る、「イタリア男はナンパが上手」の真相
日本人の間でもはや定説になっていることのひとつに、「イタリア男はナンパがうまい」という話がありますよね。人気雑誌でモデルをしている“ちょいワルおやじ”、パンツェッタ・ジローラモさんなどはその象徴だと思います。でも、実際のところ、イタリア人の男性って本当にナンパがうまいんですかね?
今回しらべぇ編集部ではこの真相を調査すべく、20代のモテモテな時期に8年間イタリアで過ごした美女にインタビューをしました。インタビューをしてみて分かったことは、「イタリア男はナンパがうまい」というより、イタリアでは女性の扱われ方が日本と大きく違う、ということでした。
■イタリア男はナンパがうまいのか?
まず、イタリア人の男性はナンパがうまいというより、「数撃ちゃ当たる作戦」だということがわかりました。ただ、“数撃ちゃ”の数が尋常じゃありません。例えるなら、複数の対象に向かってショットガンをぶっ放す、というような具合。とにかく声をかけることが当たり前なのだそうです。なぜなら、断られることが大前提だから。ここに、日本とイタリアの女性に対する態度の大きな違いがありました。
関連記事:ナンパきっかけで恋愛に発展する女性が多い県 3位青森、2位宮城。1位は?
■生まれた時から“姫”として扱われるイタリア女性
イタリア女性は、生まれた瞬間から“姫”として育てられるそうです。毎日毎日、父親、母親、おじいちゃん、おばあちゃんなどの家族だけでなく、ご近所の人にまで「可愛い」と言われて育てられます。「生物学上、あなたがいちばん可愛い」という扱いを受けて育っていくわけです。
そうやってびっくりするほど可愛がられ、甘やかされて育ってきているので、「かわいい」なんて言われ慣れてきているし、ちょっとやそっとの褒め言葉や誘い文句には反応しないわけです。
関連記事:男子は露骨、女子は確固たる理由…ラブホ好きな人たちが“好きな理由”って?
■イタリア男のナンパの方法
では、イタリアの男性たちがどうやってナンパをしているのかというと、ある鉄則が存在しているそうです。その鉄則とは、「困ってる人を助けてあげる、困ってるふりをする」ということ。例えば、「困った人を助ける」であれば、女性が重たい荷物を持っていたら「持ちましょうか?」と声をかけるなど…。その時にクスっとなるユーモアを必ず入れてくるそうです。
【実際にあった事例】
イタリア人男性「重っ!君はモニュメント(銅像、記念碑)でも入れて歩いてるの?」
女性「ハハッ、わたしピアニストだからその道具がはいっているのよ」
イタリア人男性「ピアノが入ってるから重たいんだね!」
こんな感じでユーモアを入れた軽快なトークを展開し、コーヒーに誘ったり、番号交換をしたりするそうです。
また、困ってるふりをするについては、「道を聞く」「ペンを貸してくれませんか?」と話しかけ、対応してもらった後に、「ありがとう! 助かったのでお礼におごらせてもらってもいいですか?」と誘うそうです。ポイントは、「言葉尻は下から持ち上げる感じで優しく丁寧に、でも態度は強引に」だそう。これだけやっても断らわられるのが当たり前。もしコーヒーやビールをご馳走できたとしても、よくて友達止まりだそうです。イタリア、厳しいですね…。
ちなみに、彼女から見た日本人のナンパは、「終電まで飲みませんか?」「始発まで飲みませんか?」のような、楽しい会話一切なしで下心丸見えなわりに態度が強引。よって、イケてないそうです。
関連記事:占い師が本音で思ってることを大調査 占い師はカウンセラー、占い師は水商売!?
■褒め方の違い
日本では、褒める時にスタイルや顔などを称賛することが多いですが、イタリア人はスキンシップをはかれる箇所や、実際に触れられるものを褒めることが多いそうです。例えば、髪や目、ピアスやネックレスなどのアクセサリーなど。髪を褒めれば髪に触れますし、目であれば、瞳を見つめる機会が作れます。
他にも、イタリア人男性は「女性の変化」に敏感で、デートの時は必ず前回との違いについて触れてくるそうです。「前回はスカートだったけど、今日のカジュアルな格好も素敵だね!」「今日は髪をおろしてるんだね、そのスタイルも可愛いね!(そしてさり気なく髪を触わる)」といった具合です。こういった違いを見逃さず褒めるというのは、日本人にはなかなかできないことなので、勉強になりますね。
いかがでしたでしょうか? イタリア人男性はナンパがうまいというより、実際には環境が自然とそうさせている、そんなある種過酷ともとれる種族であることがわかりました。我々日本人男性は、環境が違うことに感謝をしないといけないかもしれませんね。日本人男性は、イタリア人男性の褒め方やユーモアあふれるトークを見習って、女性を喜ばせてみるべきなのかもしれません。こちらからは以上です。
(文/しらべぇ編集部・砂流恵介)