【永久保存版】ネットニュースに「5つの理由」のタイトル記事が多い5つの理由
ネットニュースの文章やテーマには、雑誌や新聞とは違ったいくつかの傾向があると言われます。その一つがタイトル。「○○が××である5つの理由」や「あなたが××するときの10のポイント」といったタイトルがつけられた記事を見かけたことはないでしょうか。
画像をもっと見る■ネット上には「安倍晋三」よりも多い「5つの理由」
※googleのスクリーンショットです
新聞や雑誌など、他メディアではあまり目にしないこの文言ですが、ネット上では大人気のワードのようです。Googleで「5つの理由」と検索したところ、ヒットしたのは約612万件。一方、内閣総理大臣の「安倍晋三」で検索したところ、ヒットしたのは約475万件でした。世の中にはそれだけ「5つの理由」で成立している現象が多いということでしょうか。
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■22.1%が「5つの理由」「10のポイント」にいいかげんにしてほしいと回答!
しかし、こうした「5つの理由」の乱立に辟易している人も少なくありません。男女1658人を対象にしたアンケート調査によると、「ネットニュースは『5つの理由』や『10のポイント』を言いすぎだと思う」と答えた人は22.1%。5人に1人はこうした「要点まとめあげ記事」にウンザリしていたのです。
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■ネット記事タイトルの「5つの理由」に人々が辟易している5つの理由
では、なぜ人々はこのタイトルに辟易しているのでしょうか。アンケートの回答者から集まったコメントから、その理由がはっきりと浮かびあがってきました。
【1】実際5つじゃない!
数合わせに適当なのが混じっている(男性30代)
それほどキレイにまとまっていることは少ない(男性20代)
実質2つなのに無理矢理「5つの理由」にしている記事を見かける。各トピックが並列関係じゃない(男性30代)
ポイントがポイントになっていない時が多々ある。無理やり長くしている(男性30代)
大抵うまくまとまっていない(男性30代)
【2】飽きた!
要点だけを絞って紹介しているためわかりやすい面もあるが、最近はそのような見出しが多すぎる(男性20代)
ワンパターンすぎて面白くない(男性30代)
見たら負けだなと思ってクリックしない(女性20代)
【3】内容が薄い!
中身がたいしたことないことが多い(男性20代)
クリック率が高いからこういったタイトルをつけているのだろう。だが、読んでもガッカリすることが多い。しかし「今度こそは役に立つ内容かも」と思ってまたクリックしてしまう(男性30代)
内容が薄く、かえってわかりにくい(男性30代)
つい見てしまうが、いつも大したことは書いていない(女性40代)
【4】もっと数を絞れ!
「10のポイント」は大抵多すぎる(男性20代)
しっかりまとめられていない(女性30代)
うっとおしい。シンプルにまとめてほしい(男性50代)
【5】根拠に乏しいことを書くな!
うさんくさいしくだらない(女性30代)
信用できる情報かわからない(男性40代)
頭が悪いと思う(男性30代)
決めつけるような書き方は良くないと思う(男性40代)
そんなに世の中単純じゃないでしょ(男性50代)
「理由」がタイトルについている記事に限って根拠が薄弱ですね。経験則に終始していることがほとんどです(男性60代)
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■それでも止まらない!ネット記事タイトルに「5つの理由」が多い5つの理由
このように、決して少なくない人がネット記事のタイトルに辟易していることがわかります。しかし、回答者のコメントから、ネット記事において「5つの理由」がついたタイトルが量産される理由もあきらかになってきました。
【理由1】記事の情報量が少ないため
【理由2】斬新なタイトルをつけられないため
【理由3】内容が薄い記事のため体裁でなんとか取り繕うため
【理由4】要点を絞り切ることができていないため
【理由5】根拠に乏しい情報をのせてしまうため
今後、ネットのニュースサイトは、これらの反省点を踏まえた記事を配信することを心がけたほうがよいのかもしれません。
(文/しらべぇ編集部)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2015年3月20日~2015年3月23日
対象:全国20代~60代男女計1658名