高さ約4m、重さ約3トンの「シーサー」に出会える!裏路地も趣ある壺屋やちむん通り

2015/04/03 18:00


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4月3日は、シーサーの日。

沖縄の「シーサー」は、魔除けや家の守り神として知られ、家の門柱や屋根の上、玄関先などに飾られている。歴史を辿ると、中国から伝来した石や木で作られた獅子が元祖だ。その後、瓦職人が赤瓦と漆喰で製作した屋根シーサーが登場。現在は主に焼き物が多い。

沖縄で焼き物といえば、那覇市の「壺屋(つぼや)やちむん通り」読谷村の「やちむんの里」が有名。「壺屋やちむん通り」は住宅街の中にあり、入口には巨大シーサーがお目見えする。表通りには焼き物屋が点在し、迷路のような裏路地に入ると一風変わった探索が可能だ。

今回は「シーサーの日」にちなみ、巨大シーサーと“壺屋やちむん通り”について紹介していこう。


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●「壺屋焼」の歴史

井原西鶴が「好色一代男」を出版した1682年沖縄県では、那覇市壺屋に一部の窯元(かまもと)が集約された。壺屋焼は荒焼(アラヤチ)や上焼(ジョーヤチ)が代表作。現在は規制により電気釜で焼く手法に変わったが、当時の面影を残す登り窯の南窯(フェーヌカマ)や東窯(アガリヌカマ)は現在でも見学ができる。

※厨子甕(ずしがめ)

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沖縄には、家の形をした「破風墓」や巨大な「亀甲墓」という墓があり、昔は火葬せず棺桶に入れたまま墓に納め、数年後に遺骨を洗って再び墓に納める風習があった。この洗骨した骨は「厨子甕」という高さ50cm以上ある大きな焼き物に入れて墓に納められていた。

壺屋焼物博物館では、壺屋焼の歴史や焼き物などが見学できる。


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●壺屋(つぼや)のシーサーたち

表情豊かなシーサーやよく見ると足の短いシーサーなど、個性は様々。巨大な「壺屋うふシーサー」は、高さ3m62cm、重さ約3トンあり、約2年前に設置されたもの。石で製作された顔だけの「石獅子」もシーサーの一種である。

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●壺屋やちむん通りの裏路地散策

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約400mある壺屋やちむん通りは、「屋根は琉球赤瓦を原則とする」など景観形成地域に指定され、焼き物屋が点在している。迷路のような裏路地は、植物に覆われた外壁や不思議なシーサーなど昔ながらの沖縄の風景があり、ディープ感が漂う一風変わった細道散策となる。

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散策途中、いくつも現れる「育陶園」という店。ひとつは壺屋焼の作業風景が無料で見学でき、間近で見る手作りの職人技の早さと正確さに息を飲む。他には、焼き物体験ができる工房がある。

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住宅街に突如現れる育陶園が経営する食事処。住居を改築した居間の座敷とテラス席があり、ここは風通しが良く爽やかな風が吹く。

喧騒から離れた静かな街並みと歴史が宿る焼き物の散策の最後は、「オリオンビールで休憩!」という醍醐味で締めてはいかがだろうか。

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(文/しらべぇ沖縄支部・miya‐nee

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