家族で観る庶民感がイヤになる時期も? 【「NHKのど自慢」あるある8選】
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放送70周年を迎えた『NHKのど自慢』。この春、ちょっとした異変が起きたのをご存知でしょうか。
高校生以上だった参加資格が中学生以上に下げられたのみならず、今までサイドスーパーを表示しなかった『のど自慢』が、その週の市町村名と出場者が歌っている曲のタイトルを表示するようになったのです。
そこで改めて、『NHKのど自慢』に関するあるあるを集めてみました。
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●1組目あるある
トップバッターは幼稚園の保育士3人組か、ママさんバレーの仲良し3人組。
まさか1曲目から暗い曲にする訳にもいかず、1組目はたいてい「賑やかし」にピッタリな3人組が登場する。残念ながら1組目が合格したところを、あまり見たことがない。
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●一度は通る道あるある
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小学校高学年になると「のど自慢反抗期」を迎える。
幼い頃は両親と一緒に何気なく観ていた人も、小学校の高学年にさしかかった頃から「家族でのど自慢を観ている自分」に対する恥ずかしい気持ちが芽生えてくる。これを筆者は「のど自慢反抗期」と呼んでいる。
この頃になると、“温かいもの”、“感動するもの”に対して押し付けがましい気持ちが生じてきて、自ら避けてしまう傾向がある。症状をこじらせると「家族そろって『のど自慢』を観ている庶民感がイヤ」「どこにも行かずに『のど自慢』を観ているのが、貧乏くさい」とモヤモヤは募る一方となる。
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『のど自慢反抗期』は意外と長引く傾向にあるが、結婚して子供を授かるようになった頃に反抗期を卒業する。
ふとテレビを付けて『のど自慢』で出演者が家族ぐるみで楽しそうに歌っているのを観て、「やっぱり、こういう温かいものはいいな~」と言い出すようになり、気がつけば「一度出てみようか」とまで言い出す人も出てくる。
このような反抗期には「はじめてのおつかい反抗期」「新婚さんいらっしゃい反抗期」「サザエさん反抗期」といったものもある。
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●ツイッター上あるある
アニメのテーマゾングを歌う人が出てくると、ツイッター上がザワつく。
テンポよく展開される『のど自慢』はツイッターとの相性が良いようで、出場者が変わる度にツイートする人もいるほどだ。なかでもアニメソングが登場した時の食いつきが良い。
つい先日(4月4日)放送された『のど自慢』では、水樹奈々の『eternal blaze』や、外国出身で金髪姿の女性教師が『魔法の天使 クリイミーマミ』(1983~84)の主題歌『デリケートに好きして』を歌い始めた途端、タイムラインがザワつき始めた。
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●演歌歌手ゲストあるある
ゲストの演歌歌手の持ち歌を歌う人がいるが、うまく歌えていない時の演歌歌手のフォローがハンパない。
ゲストの歌を歌う人が何組か出てくるが、決して歌の上手な人が出るとは限らないところがミソ。
出場者が歌い始めのタイミングが分からなくなったり、歌詞をド忘れしたりすると、ゲスト席から慌てて飛び出してきて、小さな声で歌ったりして、できる限りのフォローをする。ゲストの優しさの見せどころでもある。
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●審査基準あるある
その週の合格基準について、ツイッター上で意見が分かれる。
「今週は審査が厳しいな」という意見がある一方、同じ放送回でも「審査が甘くないか」といった意見も出てくる。出場者は20組。これは個人的な意見だが、合格者が3組程度だと少なく、6組を超えると多い気がする。
●「鐘」あるある
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鐘を鳴らす係の人を見て「ラクそうでいいなぁ~」と憧れる。
鐘を鳴らす係は2002年から秋山気清(きせい)さんが勤めている。「鐘を鳴している人の名前は?」と聞かれて即座に「秋山気清」と答えられる人は間違いなく「のど自慢ウオッチャー」だ。
秋山さんは、東京芸術大学卒業。東京交響楽団、東京芸術大学フィルハーモニアなどで打楽器の奏者として活躍。鐘をいくつ鳴らすかといった指示は、耳につけているイヤホンにスタッフから送られる。
たくさん鳴らしたくても自らの意思では鳴らせない。緊張感あふれる役職で、歌っている人の人生がかかっているのだから、間違えて鳴らすと大変なことになる。
『笑点』の山田隆夫氏よりも責任重大なのだ。演奏スタッフは地域ごとに分かれているが、秋山さんは司会の小田切千アナウンサー同様、毎週全国どこにでも行く。
●秋山気清さんあるある
秋山気清さんは、演奏者紹介の時に自分の名前を呼ばれると、カメラに向かって手をふる。
全ての一般出場者が歌い終わると、演奏を担当したメンバーの名前が読み上げられる。名前を呼ばれた人は大抵、ニコニコしながら一礼するが、鐘担当の秋山気清さんだけは、一礼した後カメラに向かって手をふる。なんとも癒される光景だ。
●予選はこんな感じ
ちなみに、予選は放送の前日のお昼12時から4時間以上をかけて会場で行われる。ほぼワンコーラスを歌ったところで終了。これを最後の参加者が歌い終わるまで、淡々と行われるのだ。
参加したことがある知り合いに話を聞いたところ、「とにかくあっという間に出番が終わった」とのこと。その後、合格者が発表されると、スタッフとの面接(その曲に関するエピソードなどを聞き出す)、編曲者の先生たちとの音合わせ、当日のリハーサルなどを経て本番がスタート。
歌う順番は当日の朝に発表される。なかには北島三郎(61年前に出場)や三山ひろし(平成16年出場)のように、『のど自慢』に出場した後プロデビューを果たす人も。予選から放送が終わるまでの24時間は、出場者にとっては非常に濃い時間なのである。
(文/やきそばかおる)